アフリカの経済とトレンド

アフリカの最近の経済パフォーマンス

アフリカの経済パフォーマンスは、世界的・地域的な逆風にもかかわらず回復力を維持しています。平均実質GDPは、2014年の3.7%に対して2015年は3.6%の成長となり、世界平均の3.1%、ユーロ圏平均の1.6%を上回りました。2015年は、コートジボワール、コンゴ民主共和国(DRC)、エチオピア、タンザニア、ルワンダが、実質GDP成長率7%以上と、世界で最も成長の早い国トップ10に入りました。

こうした高い成長率にもかかわらず、アフリカの貧困者数は増加し、格差は残っています。農業、小企業等、多くの人々に生活手段を与えるセクターにおける構造的改革が、依然として開発の問題を解決するための重要な部分となっており、この改革により、全体的な生産性の引き上げ、生活水準の向上、貧困削減が可能となります。


地域別のパフォーマンス 

東アフリカは、安全保障に関する懸念や周期的な天候の変化等、地域特有の打撃にもかかわらず、一貫して他の地域よりも高い成長率を保っています。この地域の2015年の平均成長率は6.3%と推定され、2014年の6.5%をわずかに下回っています。

中央アフリカでは、平均成長率が2014年の6.1%から3.7%に急落しました。コンゴ共和国の経済成長率は石油価格の下落により6%から1.2%に低下、DRCでも金属価格が下落し経済成長率は微落の7.7%でした。

西アフリカ地域の2015年の平均成長率は、2014年の6%から3.3%に急落しました。

北アフリカでは、特にエジプトの政治・経済環境の改善を受け、2015年の成長率は2014年の1.4%の2倍以上の3.5%になりました。2015年には、成長率は2014年の2.8%に対し平均2.2%に減速しました。

南部アフリカは、大陸で最も成長率が鈍化した地域となりました。


マクロ経済のパフォーマンス 

中期的な財政・対外不均衡は、国内要因や外的ショック等により依然として高い状態が続いています。資源の豊富な国では、対外的な経常赤字の継続は、コモディティ価格の継続的な下落に左右されています。2016年の石油純輸出業国の経常赤字は6.4%に縮小し、2017年のGDPはさらに5.4%にまで低下すると予測されます。

対外収支の向上には、コモディティ価格の緩やかな回復と外資流入の向上が前提となります。同様に、石油純輸入国でも赤字は縮小するものの、2016年から2017年の期間はおよそ6.4%と比較的高い経常赤字の水準が続くと見込まれています。

財政・対外収支に対するプレッシャーは、主に緊縮財政政策等によりインフレ方面にはそれほど影響しませんでした。従って、2015年のアフリカ全体の平均インフレ率は、2014年の7.2%に対して7.3%と概ね安定した状態を保ちました。中期的には、インフレ率は2016年以降も7.2%と安定した状態が続くと見込まれています。