アフリカ開発銀行、2020年2月償還のグローバルベンチマーク債10億ドルを、利率1.375%で発行


2015年2月5日(木)、アフリカ開発銀行(AfDB)は、新規の5年物米ドル建てグローバルベンチマーク債10億ドル(2020年2月12日償還)の起債・プライシングを完了した。AfDBによる米ドル建てグローバルベンチマーク債の発行は、これが今年初となる。

この起債が発表されたのはロンドン時間で2月4日(水)午後2時15分であり、起債時のプライシングはミッドスワップ+2ベーシスポイント(bp)の範囲を想定していた。

金利指標が一晩で16億米ドルを超えていたため、AfDBは、翌日午前8時15分の申込み開始時には、プライスガイダンスをミッドスワップ+1bpに縮小することができた。申込み数が非常に急速に伸び、投資家はほとんどスプレッド感受性を見せず、開始からわずか1時間後には20億米ドルに達した。

AfDBの流動性ポジションが高いため、ディールの規模は当初から10億米ドルの上限が設定されていた。その結果、当初の想定よりもかなり早く、ロンドン時間午前9時20分に申込みを締め切ることが決定された。このディールは、AfDBの起債としては過去最大レベルの申込み超過を記録した。

申込みが好調だったため、主幹事会社はAfDBの新規ベンチマーク債を、当初のプライスガイダンスのタイトエンドであるミッドスワップフラット(米国債+17.6bp)でプライシングすることができた。

取引には30以上の投資家が参加し、中央銀行及び公的機関による質の高い申込みが取引の大部分(73%)を占めた。最終的な分布の数値を見ると、AfDBがさまざまな地域に確固たる浸透を見せていることが浮き彫りになり、アジアの投資家の参加率(55%)はAfDBにとって最高記録であった。

取引の共同主幹事会社は大和証券、ドイチェバンク、モルガンスタンレー、TDセキュリティズだった。

AfDBの格付は、フィッチ、日本格付研究所、ムーディーズ、スタンダード&プアーズなど、主要な格付機関すべてで「AAA」となっている。今回の5年物米ドル建てグローバルベンチマーク債の起債は、AfDBが国際資本市場において強く支持されていることを実証した。

 

出典:AfDB issues 1.375% USD 1 billion global benchmark due 12 February 2020

 

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