地域的経済統合

地域的経済統合

アフリカがその成長の可能性をフルに実現させ、グローバル経済に参画し、結びつきを強めるグローバル市場のメリットを共有するためには、地域統合が不可欠です。しかし、54の独立国が存在するアフリカにおいて、各国が連携して行動できるような物理的、経済的仕組みを欠くことが、統合の可能性にとって著しい制約となっています。

したがって地域統合とは、内陸国に対して市場を開放するための入口を整備する手段なのです。当行は、アフリカ大陸における地域統合の支援に取り組むとともに、より広大かつ魅力的な市場を創出し、脆弱国を含む内陸国を国際市場と結び付け、アフリカ域内貿易を支援するための経済統合の促進において主導的役割を果たしています。


2015年には、当行グループが承認した地域的(多国間)事業は総額14億4,000万UAに上り、これは2014年承認の10億8,000万UAから34%の増加です。2015年の承認総額のうち、10億7,000万UAが融資と補助金(74%)で、残り3億7,530万UA(26%)は、資本参加、保証供与、そして5つの特別ファンド(Special Funds)でした。

特別ファンドは、地球環境ファシリティ(GEF)、農村部における給水および衛生設備の設置イニシアティブ(RWSSI)、アフリカ水基金(AWF)、アフリカ民間セクター支援基金(FAPA)、そしてアフリカの持続可能エネルギー基金(SEFA)です。


総額14億4,000万UAの多国間(地域)銀行グループによる承認額のうち、最も多い40.2%が運輸に振り分けられました。続いて多かったのは、中小企業(MSME)へのクレジットライン、貿易金融、保証供与、資本参加など金融セクター(25.3%)、エネルギーセクターのプロジェクト(23.8%)で、残りの10.7%はさらに細分化されて、農業、マルチセクター、社会、通信、そして給水及び衛生セクターへ配分されました。


地域事業のうち、最も大規模な承認プロジェクトはKetta–Djoum回廊道路(1億4,700万UA)のフェーズ2でした。これは、コンゴの首都(ブラザヴィル)とカメルーンの首都(ヤウンデ)を結ぶ高速道路の重要な一部を成すものです。


MSMEへのクレジットラインと貿易金融を提供する地域プロジェクトの承認のうち、最大規模の2件は、(i)「民間セクター事業」のセクションに記載の南アフリカのFirstRand Bank(7,250万UA)と、(ii)Standard Chartered Bank(SCB)リスク参加(7,110万UA)です。

当行による地域の電力プールの支援は、10ヵ年戦略(TYS)のエネルギー(インフラ)とアフリカの地域統合を重視する方針と合致しています。これに関して鍵となる地域プロジェクトの承認は、ケニア・タンザニア電力相互接続プロジェクト(1億280万UA)で、エチオピア・ケニア間の送電システムに接続されるものです。