『2018 African Economic Outlook』アフリカの工業化を強く要請


1月17日、アフリカ開発銀行は、2018 African Economic Outlookを発表しました。2016年に経済成長速度は落ち込みましたが、2017年には回復の兆しが見えるようになりました。2017年の実質成長率は3.6%と推計され、2018年、2019年は4.1%と予測されます。この回復基調の背景には、コモディティ価格(主に石油、金属)の回復、一部輸入により支えられた持続的な内需、農業生産高の改善があります。

アデシナ総裁は、雇用創出、貧困削減、インクルーシブな経済成長の促進のために、アフリカの工業化を加速させる必要があると強く要請しました。また、インフラ整備は経済成長の基盤となる最も収益性の高い投資であると述べ、人材育成を推進して工業化を進め、経済多角化を図ることが鍵であり、労働集約型産業への転換を進めていくべきであるとの考えを強調しました。

本年度版は、アフリカにおけるマクロ経済成長と構造変化に焦点を当て、2018年の経済見通しを概括したものです。このレポートはアフリカのインフラ開発の必要性を強調し、経済発展のレベルとそれぞれの置かれた事情に応じて各国が検討すべき新しい戦略と革新的資金調達手法を提案しています。

 

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