アフリカ開発銀行カベルカ総裁『アフリカの変貌と成長戦略』

21世紀に入って、アフリカは大きな変貌を遂げつつあります。

本年6月に開催される第5回東京アフリカ開発会議(TICAD V)では、躍動するアフリカと日本が手を携えて、強固で持続可能な経済、包摂的で強靱な社会、平和と安定を実現していくことがメインテーマとなっています。これらは、アフリカ開発銀行がこれまでの広範囲に亘る議論を経て、このほど採択した今後10年間にわたるアフリカの長期ビジョン及び戦略とも方向性を同じくするものです。アフリカの経済が、包括的かつ環境適合的な質の高い成長を遂げていくうえでも、民間部門の発展、インフラ整備、農業・食糧、環境、成長への人づくり、グッドガバナンス、地域統合などが主要な課題となり、そのためにアフリカ開発銀行も変革の主軸としての役割を担っていくことが展望されています。

現在、今後のアフリカ経済成長を担う人材を育成するうえで、持続可能性に着目した人づくりが極めて重要な課題だとの共通認識に立ち、国連大学、アフリカ開発銀行、そして東京大学大学院新領域創成科学研究科サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム(GPSS-GLI)の三つの組織は、アフリカの人づくりを大きく変える共同プロジェクトを行っています。この三者は、2008年以降、「アフリカにおける持続可能な開発のための教育(ESDA)」プロジェクトの準備を進めており、本年9月より本格的にプロジェクトを開始します。
本講演会は、これら三つの組織によって実施される共同講演会で、アフリカ開発銀行総裁のカベルカ氏がTICAD Vに参加するために来日する機会を捉えて行われるものです。カベルカ総裁による本講演では、アフリカの変貌状況を踏まえた、今後のアフリカのビジョンや戦略、ビジネスチャンスそしてアフリカ諸国が日本に期待する特別な役割や協力などについて、総裁自らが率直に皆様にお話させて頂くものです。

アフリカ経済、開発、ビジネス等に従事、研究されておられる方々、あるいはTICAD Vを契機に躍動するアフリカの姿に関心を持たれている方、更に将来アフリカ開発銀行での勤務を希望されておられる方々等におかれましては、是非ともご参加ください。

 

主催: アフリカ開発銀行、国連大学、東京大学大学院新領域創成科学研究科サステイナビリティ学グローバルリーダー養成大学院プログラム(GPSS-GLI)

日時: 2013年6月5日(水)15:00-17:00

場所: 東京大学伊藤謝恩ホール(東大赤門東隣) http://www.u-tokyo.ac.jp/ext01/iirc/access.html

定員: 350名料金: 無料通訳: 日英の同時通訳あり対象: 研究者、アフリカビジネス関係者、大学院生、アフリカに関心を持たれる一般の方等

 

プログラム

14:00 開場、受け付け開始

15:00 開会挨拶:東京大学(GPSS-GLI)、国連大学上級副総裁 武内教授

15:10 講演:アフリカ開発銀行 カベルカ総裁 質疑応答

16:50 閉会挨拶:アフリカ開発銀行アジア代表事務所長 玉川雅之

 

カベルカ総裁略歴

ドナルド・カベルカ(Donald Kaberuka)は、2005年にアフリカ開発銀行グループ(AfDB)の第七代総裁として選出され、現在は2010年からの2期目を在任中です。
 カベルカ総裁は1951年タンザニア生まれのルワンダ人で、タンザニアとスコットランドの大学で学びました。また、グラスゴー大学において経済学博士号を取得。その後、金融と国際貿易等に携わりました。1994年の内戦終結後に祖国に帰還し、1997年から2005年までは、ルワンダ政府の財務経済計画大臣として奉職、その間、数々の主要な経済改革を実施し、「ルワンダの奇跡」と称される国家経済の再建の成功に大きく貢献しました。

 

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