当行との協力の流れ
 
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承認プロセス

  1. 適格性評価および初期審査(Eligibility assessment and early stage review)
    投資担当官がアフリカ開発銀行(AfDB)が関与できるかどうかを判断します。AfDBが関与するプロジェクトは、AfDBの適格性基準を満たし、支援戦略およびプロジェクトが実施される地域加盟国の開発優先事項に沿ったものである必要があります。
  2. 予備評価(Preliminary assessment)
    プロジェクトを経済的、財務的、商業的、技術的、社会的、環境的な観点から分析します。調達面や潜在的な開発成果も評価されます。
  3. 詳細評価(Appraisal)
    プロジェクトの包括的かつ詳細な評価を行います。この段階では、スポンサーとの綿密な議論や現地視察が含まれます。
  4. 交渉(Negotiations)
    AfDBの参加条件を交渉し、タームシートを確定します。
  5. 理事会承認(Board Approval)
    投資提案をAfDBの理事会に提出し、審査・承認を受けます。
  6. コミットメント(Commitment)
    銀行とクライアント間で法的契約に署名します。
  7. 資金支払い(Disbursement of funds)
    法的契約で定められた条件に基づき資金を支払います。
  8. モニタリングおよび監督(Monitoring and Supervision)
    投資が条件に沿って実施されているかを監視し、開発成果の追跡も行います。監督は、クライアントがプロジェクトを適切に実行できるよう、継続的な対話の場も提供します。
  9. 評価(Evaluation)
    必要に応じてプロジェクトを包括的に事後評価し、業務運営の改善に役立てます。
  10. 終了(Closing)
    融資型投資については元本が全額返済された時点で、株式型投資については銀行が持分を売却した時点で、投資案件は終了となります。

 

適格性と投資基準

ノンソブリン事業とは、民間企業または適格な国有企業に対して提供されるあらゆる資金提供を指します。

適格対象

  • ・企業
  • ・特別目的事業体(SPV、PPPやコンセッションを含む)
  • ・プライベート・エクイティ・ファンド
  • ・金融機関
  • ・適格国有企業*

 *国有企業に関する注記:公共セクターの企業がAfDBのノンソブリン資金提供を受けるには、以下の5条件を満たす必要があります。

  1. AfDBの域内加盟国に設立されていること
  2. 法人格を有し、清算・破産手続きの対象となること。免除や特権の対象ではないこと
  3. 財務健全性があり、事業活動から十分な収益を持続的に生み出す能力があること
  4. 資金調達、予算、投資決定を完全に管理できること
  5. 効率的で透明性と説明責任のあるガバナンス体制で適切に運営されていること

適格基準

AfDBのノンソブリン資金の受益者は以下を満たす必要があります。適格基準を満たした後、ノンソブリン事業への投資・融資決定は理事会の承認を受ける必要があります。

  • ・AfDB加盟国に設立されていること(域内加盟国・域外加盟国を問わず)。資金提供対象のプロジェクトはアフリカ域内加盟国で実施される必要があります。
  • ・民間投資家または自律性が証明された公的投資家が過半数を所有していること
  • ・適切な経営管理と良好なコーポレートガバナンスの下で運営されていること。AfDBの信託・インテグリティ基準および関連国の基準を遵守していること

 

AfDB投資比率の制限

  • ・プロジェクト・ファイナンスおよびコーポレート・ファイナンス:プロジェクト総費用の最大33%
  • ・金融機関向けファシリティ:いかなる時点においても株主資本の最大50%
  • ・株式投資:投資先企業の総株式資本の最大25%

スポンサー側の自己資本拠出が必要です。


 

投資基準

  • ・プロジェクトは、AfDBおよび実施国の戦略的優先事項に沿った開発効果を最大化すること
  • ・信用力があり、商業的に実行可能で、長期的な財務持続性があること
  • ・環境・社会的責任を果たす能力があること
  • ・商業投資家だけでは提供できない財務的・非財務的な付加価値をAfDBが提供すること

AfDBは、MSME(マイクロ・小規模・中規模企業)支援に注力しており、直接融資は行わないものの、プライベート・エクイティ・ファンドや金融機関を通じて間接的に恩恵を提供します。

通常、AfDBの介入は1,000万米ドル以上からですが、状況によっては低額の案件も考慮されます。


 

支援申請

AfDBの民間セクター部門は、当行の10ヵ年戦略の実現に資する実行可能なプロジェクトを支援します。
すべての申請はプロジェクトの適格性を確認するため審査され、15営業日以内に回答されます。

フォーム提出の手順

  1. ファイルをコンピュータに保存
  2. PDFを開く
  3. フォームに記入
  4. 記入済みフォームを保存
  5. 送付先:PrivateSectorHelpDesk@afdb.org

フォームのダウンロードはこちら

 

予備評価に必要な書類

  1. 商業的実行可能性を示す包括的な実現可能性調査
  2. 完成した財務モデル
  3. 第三者による包括的な市場調査
  4. 財務構造・資金計画(出資形態・時期含む)
  5. 議論中のオフテイク契約の条件および相手先情報
  6. プロジェクト全体を対象とした初期環境・社会影響評価(ESIA)。これらの調査は、当行の統合セーフガード・システムおよびガイダンス資料(第1部第2部第3部)に準拠して実施されなければならない。
  7. 詳細な所有権チャートおよび過去3年分の監査済財務諸表
  8. EPCおよびO&M活動に関する調達・契約管理ステータスの詳細
  9. 電力、水、廃棄物管理、輸送など実務的取り決めの詳細

必要に応じ、当行はその他の資料提出を求める権利を有し、スポンサーおよびプロジェクト情報の秘密保持を遵守します。

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