ナイジェリア信託基金(NTF)

ナイジェリア信託基金(NTF)

ナイジェリア信託基金(NTF)は、アフリカ開発銀行グループとナイジェリア政府の合意により、1976年に設立された自律的な回転基金です。その目的は、経済、社会情勢及び今後の見通しを考慮した場合に譲許的融資が必要と判断されるアフリカ域内の低所得加盟国による開発努力に対し支援を提供することです。設立当初の資本金は8,000万米ドルでしたが、1981年には7,100万米ドルの資金補充が行われました。2008年にはナイジェリア政府とアフリカ開発銀行との間でNTFの10年間の延長が、2018年には更に5年間の延長が、それぞれ合意されています。

NTFの資金は、官民両セクターにおいて、アフリカ開発銀行及びアフリカ開発基金(ADF)と協調融資を行うことが可能であり、かつ独立した基金として事業を行うことも可能です。また、アフリカ開発銀行グループが融資したプロジェクト向けの追加融資も検討可能です。

プロジェクト当たりの融資上限は1,000万米ドル(約650万UA)です。 NTFは譲許的融資のみ提供可能です。世界銀行及び国際通貨基金(IMF)が低所得国のために共同で設立した債務持続性枠組によると中程度のリスク(イエロー)または低リスク(グリーン)に分類される低所得国のみ融資を得ることができます。NTFの資金は、国ではなく、プロジェクトに配分されます。

 
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