2019年2月21日、アフリカ開発銀行は、大和証券グループを引受主幹事として、「ライト・アップ・アンド・パワー・アフリカテーマ付カウリ債」（以下「本カウリ債」という）（発行額150百万ニュージーランド・ドル、利率2.85％、2029年3月7日償還、利回り2.896%、2029年4月20日償還利率3%ニュージーランド国債+70ベーシスポイント（以下「bps」という）（ニュージーランド・ドル・ミッド・スワップ+43.3bps））を発行しました。

　本カウリ債の起債は、中核となるアジア投資家の需要に牽引されました。2月21日のアジア時間午後早く、最小発行額100百万ニュージーランド・ドルの条件のもとブック・オープンし、変動の大きいマーケット環境下、当該中核投資家のターゲット利回りに到達すべく、同日にはブック・クローズを行いました。需要は全てアジア投資家によるもので、最終的に、150百万ニュージーランド・ドルにて条件決定されました。

    2014年に初めてのカウリ債（発行額100百万ニュージーランド・ドル、年限5年）を条件決定して以降、本起債は、当行にとり2度目かつ最大のカウリ債起債となりました。当行が設定した「High 5s（ハイ・ファイブズ）」の一角を担う「ライト・アップ・アンド・パワー・アフリカ（アフリカの電化）」テーマに基づき起債されたのは、本カウリ債が初めてであり、大和証券が単独主幹事を務めました。

　本カウリ債による調達資金は、当行の貸付基準を順守し、最大限の努力を払い、「ライト・アップ・アンド・パワー・アフリカ（アフリカの電化）」の目標に資するプロジェクトに活用される予定です。調達資金はAfDBの通常資本に組み入れられ、またその設立協定に基づき一般事業に活用されます。

　電力へのアクセスは、アフリカを工業化し、雇用を創出し、経済的可能性を開くためには不可欠です。同時に、人々の健康、教育、及び生活の質向上にも欠かせないものです。しかしながらアフリカ大陸では、電力へのアクセスは容認し難いほど低い状態が続いています。アフリカ経済を変革し、国連の持続可能な開発目標（SDGs）を達成するためには、信頼でき、手の届く価格の電力が早急に必要です。

 

本カウリ債起債は、以下の国連の持続可能な開発目標（SDGs）に資する取組みです。

【目標1】：貧困をなくそう

【目標3】：すべての人に健康と福祉を

【目標4】：質の高い教育をみんなに

【目標5】：ジェンダー平等を実現しよう

【目標7】：エネルギーをみんなにそしてクリーンに

【目標9】：産業と技術革新の基盤をつくろう

【目標13】：気候変動に具体的な対策を

 

概要

発行体 アフリカ開発銀行

市場      ニュージーランド市場

債券の地位        上位非劣後無担保社債

発行額 150百万ニュージーランド・ドル

期間      10年（2029年3月7日償還）

表面利率           2.850%

主幹事 大和証券キャピタル・マーケッツヨーロッパリミテッド

払込日 2019年3月7日

債券格付け        Aaa: Moody’s / AAA: S&P / AAA: Fitch