アフリカ開発銀行及び年金積立金管理運用独立行政法人によるグリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンド市場における連携について

2019年10月10日(アビジャン) アフリカ開発銀行と年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、グローバルマーケットにおいて環境・社会・ガバナンス(ESG)投資を促進することを内容とする連携文書に署名を行いました。当行とGPIFの協力関係は、アフリカのインクルーシブで持続的な成長に向けた投資の促進を中核とし、したがって、国連が策定した持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するものです。 

当行では、10ヵ年戦略(2013~2022)の中で、インクルーシブな成長とグリーンな成長への移行の促進を目標として掲げています。これは、①アフリカの電力潜在能力を解き放つ「アフリカの電化」、②食料の十分な供給と繁栄を目指す「食糧増産」③バリューチェーンにおけるアフリカの地位確立を企図する「工業化」④市場を拡大し貿易の機会を広げる「地域統合」⑤「生活の質の向上」から成り、アフリカ大陸の変革の機会を強力に推進する事業実施上の優先分野であるHigh 5s(ハイ・ファイブズ)を通じ、実施されます。 

これに加え、当行はグリーンボンドとソーシャルボンドの枠組みを策定し、気候変動ファイナンスと社会経済開発への取組みを支援しています。両枠組みは、アフリカ開発銀行のアフリカにおける具体的なアクションを示しており、また、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則及びソーシャルボンド原則に則ったものです。

この連携により、当行のグリーンボンド、ソーシャルボンドは、GPIFが運用を委託する運用会社に対し、アフリカの気候変動緩和・適応プロジェクトや、貧困削減、雇用創出、年齢やジェンダー、地理的な障害を越えたインクルーシブな成長、生活の質の向上に結び付くプロジェクトへの投資機会を提供することとなります。

 

アキンウミ・アデシナ アフリカ開発銀行グループ総裁

持続的投資を促進する世界最大の年金基金であるGPIFと弊行が連携関係を築くことを、大変嬉しく思っております。この画期的かつ戦略的なパートナーシップは、投資資本を更に呼び込み、より持続的な投資を創り出し、そしてアフリカ開発銀行がアフリカの開発を急速に進めるハイ・ファイブズを達成する上で大いに助けとなります。

 

水野弘道 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) 理事(管理運用業務担当兼CIO)

アフリカが持続的に多くの人を包摂して発展することは、世界全体の成長と安定につながります。GPIFは、今回のパートナーシップを通じて、アフリカ開発銀行の取り組みを支援できることを光栄に思っております。

 

ハサトウ・ンセレ アフリカ開発銀行財務局長

アフリカ開発銀行として、類いまれな投資家と連携することができ、大変嬉しく思っています。GPIFは社会的責任投資(SRI)の発展に取り組んでおられますが、これは当行の使命ともまさに合致するものです。人々の生活に変革をもたらすことが当行の業務の中核であり、GPIFとともにアフリカの未来への投資に努めていく所存です。

 

アフリカ開発銀行について

 アフリカ開発銀行グループ は、アフリカ随一の開発金融機関として、アフリカの持続可能な経済成長と社会的進歩を促進し、ひいては貧困削減に貢献することを目指しています。その達成のために、資金を動員・分配してアフリカ大陸へ投資しているほか、政策助言や技術支援の提供を通じて経済発展を支援しています。アフリカ開発銀行グループの授権資本は約920億米ドルで、域内加盟国54カ国、域外加盟国26カ国の計80か国が出資しています。

 

コンタクト

アフリカ開発銀行財務局 fundingdesk@afdb.org (英語・仏語)

アフリカ開発銀行アジア代表事務所    Tokyo.info@afdb.org(日本語)

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