アフリカ・インベストメント・フォーラムの開催(2019年11月11日~13日)


アフリカ開発銀行は、1111日~13日、南アにおいて、第2回アフリカ・インベストメント・フォーラムを南アフリカ共和国政府、アフリカ50、アフリカ・ファイナンス・コーポレーション、アフリカ輸出入銀行、南部アフリカ開発銀行、欧州投資銀行、イスラム開発銀行、東部南部アフリカ貿易開発銀行と共同で開催しました。会期中、56案件、総額676億米ドル(昨年に比べ44%増加)のディールについて協議が行われました。その結果、今年は、52案件、401億米ドルについて、投資意欲が確認されました(昨年は378億米ドル)。

アフリカ開発銀行アキンウミ・アデシナ総裁は「ボードルームディールの成果(Unveiling the Boardroom Deals)」と題したセッションで、「アフリカは大いに成功している。アフリカはバンカブル(融資可能)だ。」と、アフリカ・インベストメント・フォーラムの成果を強調しました。

今年のアフリカ・インベストメント・フォーラムには、109か国(アフリカ域内48カ国、域外61カ国)から2221名以上が参加しました。参加者には、政府関係者、民間セクター、開発金融機関、商業銀行、機関投資家などが含まれます。

アフリカ・インベストメント・フォーラムの責任者であるチネロ・アノフ上級局長は、「このフォーラムはアフリカへの投資についての展望を変えさせるプラットフォームだ。アフリカは自身の条件でいつでも契約する用意ができている。」と述べました。

アフリカ・インベストメント・フォーラムの成果には以下が含まれます。

·         カカオ豆の加工、貯蔵を行うガーナ・カカオ・ボード(COCOBOD)に係る6億米ドルのディール

·         女性起業支援のためのアリーセア・アイデンティティ・ファンドへの5800万米ドルの投資

·         26億米ドルにのぼるアクラ・スカイトレインに係るコンセッション契約の調印

アフリカ・インベストメント・フォーラムは、プロジェクトに特化し、ディールを進展させることを目的としています。エネルギー、インフラ、運輸、工業、農業、ICT、テレコム等の各セクターでの様々なディールについて協議が行われました。アデシナ総裁は、「これらのディールを早くファイナンシャル・クローズへと持っていくためのハードワークが待っている。アフリカはバンカブルだ」と締めくくりました。

 

アフリカ・インベストメント・フォーラムには、日本の公的機関・民間企業も参加しました。国際協力機構(JICA)の森睦也上級審議役は12日のセッションに登壇し、民間セクターに対しJICAの提供するメニューの活用を呼びかけ、「JICAはアフリカに31事務所を有している。アフリカの民間企業はまずはJICA事務所にコンタクトしてほしい。JICAが行う融資は15000万米ドル、プライベートエクイティ出資は2000万米ドル、ファンドへの出資は5000万米ドルがそれぞれ現在の水準。他の開発金融機関や民間銀行との協調融資にも大いに興味を持っている。今後3年間でJICAの海外投融資の規模を倍増させたい。JICAはシードマネーも出すことができる。」と述べました。

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