第2回日本‐アフリカビジネスフォーラム、アフリカ開発銀行が在京アフリカ外交団と開催


201784日東京  第2回日本‐アフリカビジネスフォーラムが、2017年7月25日・26日の2日間にわたり「アフリカの投資とビジネス機会」をテーマに開催されました。主催はアフリカ開発銀行(AfDB)と在京アフリカ外交団(ADC)、共催は国際協力機構(JICA)、日本貿易振興機構(JETRO)、国際連合工業開発機関 東京投資・技術移転促進事務所(UNIDO東京事務所)。AfDBの幹部職員、アフリカ各国政府閣僚、日本政府関係者、日本とアフリカの民間セクター関係者が一堂に会し、ビジネスの推進を通じたアフリカの経済開発などについて議論が行われ、またナレッジの共有やネットワーキング機会も提供されました。参加者は、日本及び海外からライブ配信で視聴の約400名を含む延べ約1,500名を数えました。

フォーラムのテーマ「アフリカの投資とビジネス機会」は、AfDBのHigh 5s戦略(アフリカの電化、食糧増産、工業化、地域統合、生活の質の向上)をベースとしたもので、各セッションはHigh 5s戦略のいずれかを基礎とし、パネリストが各々のセクターに関連した議論を展開しました。フォーラムの主な目的は、日本とアフリカのビジネスステークホルダーに(1)新事業のアイディアと機会を提供する、(2)より多くのマッチング機会を提供することでアフリカでの事業やアフリカへの積極投資により多くの日本企業がコミットできるようにする、の2つです。

AfDBグループからは、チャールズ・ボアマ上級副総裁を筆頭に、ジェニファー・ブランキ副総裁(農業・人的資源・社会開発担当)、アマドゥ・ホット副総裁(電力・エネルギー・気候変動・グリーン成長担当)、ビンセント・ンメヒエレ理事会担当事務総長、カピル・カプール戦略局長らが来日し、各セッションのモデレーターを務めたほか、経済団体や民間企業との個別面談を多数行いました。また、ボアマ上級副総裁らは日本滞在中に、日本の財務省、外務省、総務省、JICA、JETRO、国連大学、上智大学を始めとする各所と会談やイベントを行いました。

フォーラム1日目のオープニングセッションにて上映されたビデオメッセージでアキンウミ・アデシナAfDB総裁は、日本政府は非常に強固且つ信頼の厚いサポーターでありパートナーでありステークホルダーであるとして、AfDBと日本の緊密な関係について強調しました。そのうえで、「民間セクター主導のアフリカの成長を促進するため、ロジカルなアプローチでアフリカ開発を加速化し甚大な投資を呼び込みたい」と語りました。

第1回のフォーラムは、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の翌年の2014年6月に、日本とアフリカのビジネスパートナーシップの更なる強化に資することを目的に開催され、日本とアフリカの参加国が「民間セクター主導の経済成長の促進」を優先アジェンダとして特定し、事業活動を通じたアフリカの成長と開発への貢献において日本が果たす役割の重要性を認識しました。2016年8月には、初のアフリカ開催となったTICAD VIがケニヤのナイロビで行われ、日本はアフリカのインフラ建設促進の官民サポートのため3年間で30億USドルの援助を約束しました。また、日本企業の経営者から多大な関心が寄せられ、2013年のTICAD Vで特定したアジェンダ「民間セクター主導の経済成長の促進」の更なる加速化への期待が膨らみました。こうした背景から、日本の経済界のハイレベルな関心の維持と更なる促進に向け、TICAD VIの1年後となる2017年に第2回フォーラムが開催されました。

フォーラム期間中には、日本とアフリカの企業間で90社が参加して118のビジネスマッチングが成功裏に行われました。このB2Bミーティングのサクセスストーリーの一例として、ブルキナファソのZIL Telecomと日本のレキオ・パワー・テクノロジーが、西アフリカ地域を対象とした流通販売契約を締結しました。

 

お問い合わせ:アフリカ開発銀行アジア代表事務所 渉外・広報官 遠藤, m.endo@afdb.org

 

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