アフリカ開発銀行と日本、第6次民間セクター支援融資に関する二者間協定に調印


2015年9月8日、アフリカ開発銀行(AfDB)と日本国政府は、「アフリカ民間セクター支援強化(Enhanced Private Sector Assistance、EPSA)」と名づけた共同イニシアチブのもとで、第6次民間セクター支援融資に調印した。この融資は、358億8000万円(3億米ドル)相当の規模で、アフリカにおける民間セクターの運営を支援することを目的としている。

この協定を証するため、アビジャン(コートジボワール)のAfDB本部において、アキンウミ・A・アデシナ(Akinwumi A. Adesina)AfDB総裁、チャールズ・ボアマ(Charles Boamah)金融担当副総裁、川村裕・在コートジボワール特命全権大使、加藤宏・国際協力機構(JICA)アフリカ担当理事の立ち会いのもと、調印式が行われた。

調印式で挨拶したアデシナ総裁は、EPSAへの30億米ドルの支援及び今回調印された3億ドル相当の融資について、日本政府、JICA、日本国民に対し謝意を表した。総裁は、2007年以来累積で12億米ドルに達したJICAからの融資の重要性を強調し、次のように述べた。「AfDBにとって日本は重要な戦略的パートナーであり、アフリカにとっての主要貿易相手国です。民間セクターの成長促進、質の高いインフラの整備、共同融資オペレーションにおける貴国の支援によって、当行の民間セクター向けの融資ポートフォリオを10倍に拡大することができました。」

また同総裁は、このパートナーシップのもとで支援を受けるプロジェクトの、開発上のメリットを実現することの重要性を強調した。「当行のバランスシートだけでなく、現場レベルでの好影響をご覧いただけることをお約束します。銀行として、我々はより迅速な融資の提供に向けた努力を強化しなければなりませんし、そうしていくつもりです。承認の得られた資金を迅速に分配していきます。」

川村大使は総裁に対し、無事に就任したことへの祝辞を述べ、AfDBのこれまでの取り組みに謝意を表した。また、AfDBとのパートナーシップをさらに深めていくことを希望した。

 

JICAからAfDBに対する最初の民間セクター支援融資は、2007年に調印され、1億米ドルだった。今回の第6次融資によって、合計額は12億米ドルに達する。民間セクター支援融資は、EPSAイニシアチブの三つの要素の一つであり、残りの二つは、公共部門に対するJICAとの共同融資に関する「共同融資加速ファシリティ(Accelerated Co-financing Facility、ACFA)」、そしてAfDBが管理する複数拠出者によるテーマ型信託基金である「アフリカ民間セクター支援ファンド(Fund for African Private Sector Assistance、FAPA)」である。

 

出典:AfDB and Japan sign bilateral agreement for sixth Private Sector Assistance Loan

 

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