【開催報告】2月14日(木)東京開催 Pre-TICAD7 セミナー - アフリカにおける事業実施のためのファイナンスならびにインフラ・エネルギーセクターの投資機会について -

 

 2019年2月14日(木)、アフリカ開発銀行は、独立行政法人国際協力機構(JICA)との共催により、東京都内で「Pre-TICAD7セミナー - ア フリカにおける事業実施のためのファイナンスならびにインフラ・エネルギーセクターの投資機会について -」を開催しました。


 このセミナーは、当行やJICAによるアフリカのインフラ・エネルギーセクターに係る取組みやサービスについて広く知っていただき、日本の民間企業にインフラ・エネルギーセクターにおける投資機会を紹介するため開催されたものです。当日は、アフリカビジネスに関心の高い商社、金融機関等を中心に120名以上が参加しました。

 冒頭の挨拶で、横山正アフリカ開発銀行アジア代表事務所長は、今後30年間で人口は現在の12億から25億へと2倍になると言われている等大きな潜在性を有するアフリカにおいて、日本の民間セクターの良きビジネスパートナーとして、アフリカ開発支援に特化した開発金融機関であるアフリカ開発銀行を活用してもらいたいとの考えを示しました。

 インフラストラクチャー・都市開発局の山口将秀課長は、「当行はリスク軽減のために様々なメニューを用意しており、またアフリカ11の現地通貨でのファイナンスにも対応できる。また、アフリカ各国政府や現地マーケットとのネットワークも強くアフリカの情報を豊富に有している」と述べ、日本企業のアフリカでの取り組みを積極的にサポートしていく旨を繰り返し述べました。また、アンソニー・ニョン気候変動・グリーン成長局局長は、2025年までにサヘル地域11カ国に10GWの太陽光発電を導入するDesert to Power(砂漠から電力へ)イニシアチブ等の取組みを紹介し、アフリカの電化に向け、日本企業と連携していきたいと述べました。

 JICAからも、日本には地熱等の分野で比較優位があり、日本の高い技術を生かして積極的にアフリカビジネスに取り組んでほしいと呼びかけました。

 セミナー翌日も、アフリカ開発銀行とJICAの合同で、民間企業向けの相談会を開催し、アフリカ投資について各企業と個別面談の機会を持ちました。

 会場の参加者からは、「インフラ投資へのメニューについて知ることができた」「JICAとAfDBの支援状況がよくわかった」「電力セクター支援における現場の生の声を聴けた」等の声が寄せられました。

 

 アフリカ開発銀行では、昨年に引き続き、第二回アフリカ・インベストメント・フォーラムを今年11月に開催し、様々な投資案件のディール締結を促進する予定です。
 アジア代表事務所では、アフリカでのビジネス・投資に関するご相談・ご質問を日本語で受け付けています。
http://afdb-org.jp/enquary-to-snar/

 

プログラム (注)資料は、登壇者の許可を得たもののみ掲載しております。

13:30 冒頭挨拶
アフリカ開発銀行アジア代表事務所所長 横山 正
国際協力機構アフリカ部長 加藤 隆一様

13:45 プレゼンテーション
アフリカ開発銀行インフラストラクチャー・都市開発局課長 山口 将秀

14:05 プレゼンテーション
国際協力機構民間連携事業部長 廿枝 幹雄様

14:30 パネルディスカッション
モデレーター
アフリカ開発銀行アジア代表事務所所長 横山 正
パネリスト
・シティバンク、エヌ・エイ東京支店マネージング・ディレクター トレジャリー・アンド・トレード・ソリューションズ部門 トレード本部長 湯本 洋平様
・緑の気候基金民間部門ファシリティ局シニアプロジェクトファイナンススペシャリスト ラジーブ・マハジャン様
・アフリカ開発銀行インフラストラクチャー・都市開発局課長 山口 将秀
・国際協力機構民間連携事業部主任調査役 大和田 慶様

15:50 セクター別セッション
【インフラセッション】
プレゼンテーション「官民連携(PPP)インフラプロジェクト」
アフリカ開発銀行インフラストラクチャー・都市開発局課長 山口 将秀

プレゼンテーション「アフリカ回廊開発と民間セクターの役割」
国際協力機構社会基盤・平和構築部都市・地域開発グループ次長 荒 仁様

【エネルギーセッション】
プレゼンテーション「エネルギーセクターの民間投資促進のためのJICAの取組」
国際協力機構産業開発・公共政策部資源・エネルギーグループ参事役 上石 博人様

プレゼンテーション「アフリカの電化」
アフリカ開発銀行気候変動・グリーン成長局局長 アンソニー・ニョン

 

 

 

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