アフリカ開発銀行はアフリカにおいて世界保健機関(WHO)が主導する新型コロナウィルス感染症(COVID-19)対策に200万ドルの緊急支援を承認
2020/4/1
2020年4月1日
アフリカ開発銀行は、4月1日、アフリカ諸国による新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の封じ込めとその影響の緩和を支援するため、世界保健機関(WHO)の能力を強化することを目的として、200万ドルの緊急支援を理事会において承認しました。
WHOの国際的な呼びかけに応じたこの無償資金は、アフリカ地域の加盟各国における新型コロナウィルス感染症の予防、早急な検出、検査、封じ込め、発生した場合の管理のために利用されます。
これは、アフリカでの発生は遅かったものの、急速に感染が拡大し、もともと脆弱な保健システムを圧迫しているパンデミックに対処する加盟国を支援するための当行の取組の一つです。
特に、WHOアフリカ地域事務所は、この資金をアフリカ41か国の感染予防、検査、罹患の管理のための能力強化に用いる予定です。また、同地域事務所は、検査システムの強化、検査キットと試験薬の調達、国家及び地域レベルの協調メカニズムの支援も行います。
この無償資金は、「アフリカ地域加盟国が新型コロナウィルス感染症の確認後48時間以内に確固とした封じ込め対策を講じることを可能にし、更に、WHOアフリカ地域事務所が現地コミュニティに情報を伝達し、意識向上を図ることを支援するもの」と当行の人的資本、若年層及び技能開発局は述べています。
この無償資金は、国連システムを含む他のパートナーも支援している5000万ドルのWHO準備対応計画に貢献します。
アフリカではこの感染症の影響を緩和するために数十億ドルが必要になると見積もられています。なぜなら多くの国で感染をなんとか封じ込めようとして、商業活動の停止を含む緊急対応策が一斉にとられているためです。グローバルにみると、工場の閉鎖、労働者の帰休により、サプライ・チェーンや貿易、移動が停止され、多くの国の経済はリセッションに向かっています。
アフリカ開発銀行グループは、アフリカ諸国及び各国のビジネスがこのパンデミックによる経済及び社会的インパクトを低減するために柔軟な対応をとることができるよう、金融支援パッケージを発表する予定です。
先週木曜日(3月26日)、当行は3年償還の30億ドルのソーシャル・ボンドを例外的に発行することを提起しました。これを前進させることはパンデミックの経済及び社会的影響を緩和する助けになるでしょう。これは国際資本市場で発行する過去最大のドル建てソーシャル・ボンドとなります。
プレスリリース原文は以下のリンク先からご参照ください。
・英語
・仏語