アフリカ開発銀行は欧州三井住友銀行とのリスク分担協定を更新しました

アフリカ開発銀行理事会は、2020年3月18日、欧州三井住友銀行(SMBCE)とアフリカ開発銀行との2億ドルの貿易金融リスク分担協定(Risk Participation Agreement(RPA))の更新を承認しました。

本協定は2019年末に失効したRPAの後継であり、貿易において融資のように資金を直接提供する取引のリスクと、保証のように資金が直接取引されない取引のリスク、それぞれに対して1億ドルのリスク分担をします。本協定により、アフリカの貿易金融の強化に向けたこれまでの取り組み、とりわけ農業、エネルギー・電力、製造業、建設業分野において達成した成功を更に積み重ねることができ、アフリカ域内貿易の拡大につながります。昨年失効したPRAは、資金が直接提供されない取引のリスク分担のみを対象としていました。

アフリカ開発銀行の貿易金融担当部門長のYaw Kuffourは、「この協定は、アフリカにおける貿易金融のニーズにより良く応えるため、アフリカ開発銀行とSMBCEとのパートナーシップを更に拡大し、革新性をもたらそうとする取り組みです」と述べています。

本協定の下、アフリカ開発銀行は2億ドルを上限としたRPAを3年間設定します。SMBCEも同様の条件であり、両行合計で4億ドルを上限とします。およそ17のアフリカ域内加盟国に所在する45の地場銀行及び域内銀行が提供する適格な貿易金融商品を支援します。

流動性の供給に加えて、アフリカ開発銀行はトリプルA格付をテコに、アフリカの銀行の貿易取引保険を引き受けるSMBCEのリスクを一部負担します。SMBCEのような国際的商業銀行にとって当行の参加は、アフリカの銀行から想起されるリスクを緩和することにつながります。

前回の協定に引き続き、RPAは中小企業が恩恵を受けるように制度設計されています。前回の協定では利用者の83%が中小企業でした。また、同枠組みは女性によるビジネスを支援する規定が含まれていますが、これはアフリカ開発銀行及びSMBCE共に戦略的重点を置いている分野です。

SMBCEは株式会社三井住友銀行が100%出資しており、中東、アフリカ、ヨーロッパにおいて貿易金融及びプロジェクトファイナンス業務を中心に展開しています。

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