2020年アフリカ開発銀行グループ年次総会閉会式


8月27日、コートジボワール のアビジャンにおいて開催された2020年アフリカ開発銀行グループ年次総会が閉幕しました。

新型コロナウイルスの感染拡大により、今年の年次総会は初のバーチャル形式での開催となりました。年次総会の主目的であったアフリカ開発銀行グループの総裁選挙において、当行グループの81の加盟国の財務大臣及び中央銀行総裁等から成る総務会により、全会一致でアキンウミ・アデシナ総裁が再選されました。

総務会では、パンデミックが引き起こした社会経済上の影響により困難ではあったものの、生産的な活動を行ってきたこの1年を加盟国代表者が振り返りました。

また、域内貿易、地域統合、若年層の雇用創出、気候、ジェンダー平等、債務持続性、医療制度の強化といった事業実施を通して、パンデミック後にアフリカ全体の強靭性(レジリエンス)を高め、当行グループの財政の持続性とガバナンスを強化するための対応策も議論されました。

16項目のコミュニケにおいて、総務会は当行グループのこれまでのパンデミックへの迅速な対応を称賛し、戦略的優先事項を承認しました。また、プライマリーヘルスケア・インフラの構築と加盟国によるパリ協定のコミットメント達成に向けた支援を特に強調しています。

「アフリカ開発銀行は、特にアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の履行において早急な地域統合と社会経済的改革を推し進めるために、アフリカ連合と地域経済共同体(RECs) との協力関係を深める必要があり、それにより経済成長の促進、競争力の強化、ビジネス環境の改善、より多くの投資並びに地域レベル及びアフリカ大陸におけるグローバル・バリューチェーンの発展を確保できる可能性がある」とコミュニケでは述べられています。

閉会挨拶では、例年通り総務会議長であるコートジボワールのニアレ・カバ計画・開発大臣から次年度総務会議長へ引継ぎが行われ、2021年の年次総会をホストするガーナのケン・オファリ=アタ財務大臣は、「パンデミックによる打撃から真に立ち直るために、アフリカ経済にとって早急に必要なのは流動性、債務持続性、そして資本強化である。アフリカの課題にはそれに特化した解決策が必要であり、この困難な時期にアフリカ随一の金融機関としてアフリカ開発銀行がその役割を担うことが最適である」と述べました。

2021年アフリカ開発銀行グループ年次総会は、5月にガーナのアクラで開催予定です。

 

2020年アフリカ開発銀行グループ年次総会のコミュニケは以下のリンク先をご参照ください。

 ■英語

 ■仏語

プレスリリース原文(全文)は下記リンクをご参照ください。

 ■年次総会閉会

 ■年次総会2日目ハイライト

 

ページトップへ