日本の民間セクター向けアフリカ・ビジネスに関するウェビナーの開催(結果)


9月29日、アフリカ開発銀行アジア代表事務所及び協調融資・金融技術サービス局は、日本の民間セクター向けアフリカ・ビジネスに関するウェビナーを開催し、主に日本を中心に、アジアやアフリカ諸国等から約250 名の参加を得ました。

当行のムゴヤ協調融資・金融技術サービス局長は、開会挨拶の中で、2019年に開催された第7回アフリカ開発会議(TICAD7)においてアフリカ開発における民間部門の重要性が一層強く認識されたことに言及しつつ、「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(EPSA)」の枠組みの下で国際協力機構(JICA)と協調融資を行っているGhana Cocoa Board向け融資 や、国際協力銀行(JBIC)及び日本貿易保険(NEXI)と共同で融資を行っているモザンビーク液化天然ガス(LNG)エリア1鉱区プロジェクト を紹介し、アフリカの包摂的・持続可能な開発のためには日本からの更なる投資が必要である旨を強調しました。

財務省の三村審議官(国際局担当)は、日本政府によるアフリカ開発銀行への出資、アフリカ開発基金への増資、信託基金を通じた技術協力等による日本とアフリカ開発銀行との関係全般について紹介し、JBIC及びJICAと当行が協調融資等を通じて、一層密接な関係を築いていくことについての期待が表されました。また、アフリカは人口構成が若く、保健分野を含めたインフラについて大きな投資需要が見込まれており、ポスト・コロナのフェーズにおいて高い成長ポテンシャルを有しているとの指摘がありました。

当行の花尻アジア代表事務所長は、当アジア代表事務所の役割・活動、当行が昨秋開催したアフリカ・インべストメント・フォーラムの概要等を説明しました。

また、当行各部門の専門家が、EPSAの枠組み、当行の民間セクター事業の概要、民間セクター向け金融商品、電力・再生可能エネルギー部門における民間セクターの参加機会と成功事例について紹介しました。

モデレーターを務めたンジャイ 協調融資・金融技術サービス局課長は、日本の民間セクター向けに、アフリカへの投資リスクを緩和するために当行の保証等金融商品の積極的な活用を促しました。

モザンビークLNGエリア1鉱区プロジェクト向けに当行と協調融資を行っているJBICからは林代表取締役副総裁が登壇し、同プロジェクトにおける当行の役割、具体的には、モザンビーク政府との協議・交渉や、モザンビークにおける包摂的な開発を実現させるための取り組み等について言及がありました。また、日本の民間セクター向けに、当行等との幅広いネットワークを活かしたJBICのアフリカビジネス展開支援について説明し、JBICや当行を活用したアフリカへの積極的な投資を促しました。

 

本ウェビナーの資料は以下のリンク先からダウンロードが可能です。

● アフリカ開発銀行グループ概要
● アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ(EPSA)について
● 民間セクター事業概要
● 民間セクター向けの金融商品:資料1資料2
● アフリカ電力セクターにおける民間セクターの参加機会と成功事例について

 

なお、アフリカ開発銀行アジア代表事務所では日本企業皆様向けに日本語でのビジネス相談窓口を設けています。アフリカ開発銀行の調達、コンサルタント、民間向け投資プロジェクト等に関するご相談・ご質問がありましたらご活用下さい。

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