第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)におけるアデシナ総裁のスピーチ


英国グラスゴーで開催中のCOP26において、11月2日、アフリカをはじめとする各国のリーダーにより、気候変動への適応に関する過去最大規模の「アフリカ気候変動適応促進サミット」が開催され、当行のアデシナ総裁がスピーチを行いました(写真右から2人目)。

このサミットでは、4年間雨が降らず、130万人が食料難に陥っているマダガスカルの壊滅的な人的被害等の気候変動の悪影響に適応するために、世界各国に対し、アフリカ大陸への支援強化を呼びかけました。マダガスカルの窮状は「気候変動によって引き起こされた最初の干ばつ」であるとされています。

アフリカ連合の議長を務めるコンゴ民主共和国のチセケディ大統領(写真中央)は、アフリカ諸国が「国が決定する貢献(NDC)」で打ち出した気候適応のための60億ドルの資金公約を強調し、アフリカ大陸が必要とする年間270億ドルの追加資金の資金調達の強化を呼びかけました。

チセケディ大統領は、「アフリカ向けの気候変動に適応するための資金は、必要な額に比べて著しく不足しています。そのためアフリカ諸国は、気候適応グローバルセンター(GCA)、アフリカ開発銀行、その他のパートナーと協力して、「アフリカ気候適応加速プログラム(AAAP)」を立ち上げました。このプログラムは、アフリカの気候変動に対するニーズの中核をなすものです。このプログラムは、アフリカによる、アフリカ主導のプログラムであり、アフリカ各国によって承認されています」と述べました。

当行のアデシナ総裁は「AAAPはアフリカが気候変動への適応に、迅速かつ大規模な成果をもたらすためゲームチェンジャーです。これにより3,000万人の農業従事者がデジタル気候アドバイザリーサービスを受けられるようになります。アフリカ開発銀行とビル&メリンダ・ゲイツ財団が支援する「アフリカ農業変革のための技術(TAAT)」プログラムは、わずか2年間ですでに1,120万人の農業従事者に気候変動にレジリエントな技術を提供しました」と述べました。

プレスリリース原文(全文)はこちらをご覧ください。

アデシナ総裁のスピーチはこちらでご覧いただくことができます。

当行のCOP26における取組みはこちらをご参照ください。

ページトップへ