ETC Group向け1億5,000万ドル融資の承認

2021年11月10日、アフリカ開発銀行は、ETC Group向けの1億5,000万ドルの融資を承認しました。ETC Groupはアフリカ26カ国において農業資材、豆類や米などの現物取引商品、物流、消費材・小売等の事業を展開しており、三井物産が出資参画しています。

1億5,000万ドルの融資は、特に輸出志向の業務を中心とした出荷前後の運転資金需要をサポートする7,500万ドルのソフトコモディティ(農産物)向け融資と、地域の農家に改良型農業資材や作物栽培の助言サービスを提供し生産性の向上を図る7,500万ドルの農業バリューチェーンプログラム向け融資から成ります。

本プロジェクトの最終的な受益者は、アフリカ10カ国の小規模農家であり、その多くは女性や若者の起業家であり、高品質な農業資材の導入により生産性向上が期待されます。また、農村部の女性にも大きな恩恵があります。

今回の融資について、当行のベス・ダンフォード副総裁(農業、人材及び社会開発担当)は、「ETC Groupのようなアフリカ農業の第一人者との協力は、アフリカ大陸の何百万もの小規模農家を支援し、農業生産と食糧安全保障の向上に貢献するという開発目標を達成するために不可欠なものです」と述べています。

また、ソロモン・クエイノア副総裁(民間セクター、インフラ、工業化担当)は、「当行によるETC Groupへの融資は、ETC Groupが農産物を現地で加工・包装し、輸出向け製品の付加価値を高められることで、食料の輸入代替に大きく貢献するでしょう」と述べました。

プレスリリース原文(全文)はこちらをご覧ください。

なお、当行からの融資に先立ち、2021年3月に国際協力機構(JICA)がETC Groupとの間で融資契約を締結しています。

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