モザンビーク国向けローカルコンテンツ及び雇用創出のための無償資金支援

2021年11月16日、アフリカ開発銀行グループは、モザンビークにおけるローカルコンテンツの発展を促進するため、150 万ドルの無償資金を承認しました。この無償資金は、モザンビークの天然資源分野におけるローカルコンテンツと女性経営者のビジネスを対象とした中小企業に充てられ ます。

2021 年 6 月に承認されたモザンビーク中小企業振興機構(IPEME)向け「若者主導・女性経営者向けローカルコンテンツ開発プロジェクト」(MOZYWEB)の 100   万ドルの無償資金に続いて承認された本支援により、当行のモザンビーク中小企業支援へのコミットメント総額は250 万ドルとなりました。

今回の無償資金は、2019 年 11 月に当行理事会が「モザンビークLNGエリア1鉱区プロジェクト」に対する 4 億ドルのシニアローンを承認したことを受けたものです。このプロジェクトでは、同国で雇用機会を創出するために、技術支援プログラムによって現地企業の能力強化を行うことが提唱されていました。

今回承認されたプロジェクトは当行に設置された2つの信託基金、「アフリカの女性のための積極的金融アクション」(AFAWA)及び「アフリカ民間セクター 支援基金」(FAPA)から資金が拠出され、「LinKarイニシアチブ」に基づきモザンビーク国営石油会社(ENH)に対する技術・制度面での支援を行うものです。LinKarイニシアチブは、モザンビークの経済発展のために、モザンビーク国内における配送サービスやオフィス用品、トレーニング、施設管理、税関、 人材紹介、物流等のさまざまな分野の商品やサービスを提供する地元の中小企業の能力を向上させることに重点を置いています。

ENH 社のEstevao Pale CEOは「今後1年から2年の間に予定されているロブマ・ガス田のコーラル・フローティングやエリア1鉱区開発、テマネ・ガス火力発電所の建設等のガス関連プロジェクトの実施には、LinKarイニシアチブの4 つの分野、すなわち能力開発、資金調達、技術支援、中小企業の雇用を早急に具体化する必要があります」と述べています。

当行のモザンビーク事務所長のCesar Augusto Mba Abogoは「両プログラム(LinKar イニシアチブ と MOZYWEB)は、300 社以上の地元企業に対して、技術や認証の取得、契約の締結、地元金融機関からの融資などの支援を行います。これらの中小企業は、特に女性や若者に適正な雇用を創出し、モザンビークのガス産業におけるローカルコンテンツを促進するでしょう」と述べています。

また、当行にてAFAWAコーディネーターを務めるMarieme Ester Dessanouは「女性の経済的なエンパワーメントは、アフリカの持続可能な経済成長の前提条件です。女性への投資は、アフリカの未来への投資を意味します。新型コロナウイルス感染症拡大は、アフリカにおける女性起業家の過去10年間の多くの成果を消し去ってしまいました。AFAWAは「女性起業家資金イニシアティブ」(WeFi)の資金を活用して、モザン ビークの石油・ガス部門において女性が主導するビジネスを支援できることを嬉しく思い ます」と述べています。

 

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