開発効果年次報告書2021年版の公表


11月23日、アフリカ開発銀行は、アフリカの開発に関する当行の貢献を評価する「開発効果年次報告書(Annual Development Effectiveness Review:ADER」を発表しました。この報告書は、弊行の戦略的優先分野であるHigh 5sにおける活動成果を評価分析するものです。

アフリカ開発銀行は、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(Covid-19)のパンデミックにより大きな影響を受けたアフリカ大陸の数百万人の人々の支援に重要な役割を果たしました。

   ●ポイント

    ・約1,650万人が、農業改善の恩恵を受けました

    ・900万人以上が、より良い輸送サービスを利用できるようになりました

   ・800万人以上が、水と衛生設備へのアクセスが改善されました

   ・Covid-19対応:31カ国で緊急支援を実施し、1,230万の脆弱な世帯が恩恵 を受けました

   ・アフリカ市場は医薬品製造向けの投資先として魅力的

 

パンデミックにより、アフリカ諸国の財政赤字は倍増し、負債は急増し、景気回復のための投資能力は低下しました。アフリカ開発銀行は、36億ドルの緊急予算支援を行う「Covid-19対応ファシリティ」を用いて、これに迅速に対応しました。この資金は、保健、社会保護、経済支援などの主要分野に投入され、31カ国の1,230万の脆弱な世帯を支援しました。

また、当行の支援により、小規模・零細企業は20億ドルの収益を上げ、2020年のパンデミックを乗り切る助けとなりました。「アフリカの農業変革のための技術(TAAT)プログラム」を通じて、当行の食料安全保障と農業開発への支援は、28カ国の1,100万人の農家に届けられ、8億1,400万ドルの食料輸入を回避することができました。

アフリカの多くの国々が未だパンデミックの影響に苦しんでいますが、当行のアキンウミ・アデシナ総裁は、アフリカが成長と繁栄に向けて速やかに回復することを楽観視しています。「アフリカ大陸がその潜在能力を最大限に発揮できるよう支援するというアフリカ開発銀行の決意はこれまで以上に強く、アフリカ諸国と手を取り合って目標の実現を支援していきます」と述べています。

プレスリリース原文(全文)はこちらをご覧ください。

「開発効果年次報告書」2021年版は下記のリンクからダウンロードが可能です。

全文(英語)

抄訳(英語)

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