「Revisiting Reforms in the Power Sector in Africa」(アフリカの電力セクター改革再考)の日本語訳の公表

アジア代表事務所では、当行の取組みをアジアの皆様に広く知っていただくため、当行出版物のアジア言語への翻訳を進めています。この度、「Revisiting Reforms in the Power Sector in Africa」(アフリカの電力セクター改革再考)の日本語訳を作成いたしました。

本報告書は、当行とアフリカ電力会社連合(APUA)が共同で実施したものです。ケープタウン大学経営大学院のアントン・エーベルハルト教授が、本調査を実施する研究者の中核チームを指揮しました。

本報告書は、アフリカの電力セクター改革に関して当行とAPUAが過去に行った評価をアップデートするものです。APUAは2008年に、アフリカの19カ国を対象に電力セクター改革に関する調査を実施しました。2008年の調査では、改革の背景にある理由、原動力、きっかけ、改革を推進する関係者、改革の設計と実施、電力会社のパフォーマンスへの影響、改革の主な成功要因と失敗要因が検証されました。

2016年、当行はパートナーシップ主導の新たな取り組み、いわゆるアフリカのエネルギー普及のための新政策「ニューディール」(NDEA)を導入しました。この取り組みは「アフリカの電化」を目的とし、2025年までにアフリカ大陸で電気へのユニバーサルアクセスを実現することを目指しています。当行の電力・エネルギー・気候・グリーン成長担当副総裁コンプレックス(PEVP)は、発電容量の増大、電力網の拡充、地域電力市場の構築、電力会社のパフォーマンス向上を目的としたプロジェクトの計画・開発・資金調達のための技術援助を行うなど、NDEAの目的を達成するために当行の加盟国や電力セクターのプレーヤーを支援しています。

また、当行は2017年に「持続可能な電力会社変革(SUT)」アジェンダを立ち上げました。このアジェンダの目的は、アフリカの電力会社の信用力を高め、国際的ベンチマークに基づくパフォーマンスへの転換を加速させることです。SUTの主な活動分野は、1)最小コストの総合的資源計画、2)電力セクターおよび電力会社のガバナンス、マネジメント、リーダーシップ、3)セクターおよび組織改革、財務的な持続可能性、4)人材開発、5)スマートパートナーシップです。

本報告書では、当行とAPUAがアフリカの電力会社の経験を検証し、改革の実施と成功要因に関する貴重な教訓を紹介しています。経済、政治、電力セクターに影響を及ぼす最近の技術動向、イノベーション、変革に由来する新たなニーズや関心事項をマッピングし、これらに答えることにも焦点を当てています。

 

本報告書の日本語及び原文(英文)は以下のリンク先からダウンロード可能です。

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