アフリカ開発基金(ADF)地域オペレーションの成果を振り返る報告書の発表


アフリカ開発銀行グループは、過去10年間に譲許的融資を行うアフリカ開発基金(ADF)が資金提供したアフリカ各国における事業の成果をまとめた新しい報告書を発表しました。

この報告書「国境を越え、コミュニティをつなぎ、生活を変える(Crossing Borders, Connecting Communities, Changing Lives)」は、アフリカ開発基金の第13次増資(ADF-13)以降のアフリカ各国における支援活動の成果を検証したものです。ADFはアフリカの37の低所得国(うち16カ国は内陸国)に対し、80件以上のプロジェクト及びプログラムを提供し、活発な支援を行っています。

この報告書では、2020年から2022年の間に、ADFが51件のプロジェクト及びプログラムに27億米ドル相当の資金を提供し、さらに世界銀行、緑の気候基金、OPEC基金、欧州投資銀行などの開発パートナーと協調し、15億ドルの資金を動員する予定であることも強調しています。

アフリカ諸国におけるインフラ資金の不足は数十億ドルにのぼります。アフリカの低所得国にとって、不足分の資金調達は特に困難です。しかし、道路、送電線、金融システム、その他国境を越えるインフラは、各国が貿易、技術革新、繁栄を実現するためには不可欠です。

 

主要なポイント

●アフリカ各国における支援業務は、脆弱性の高い地域により焦点を当てていきます。第15次増資(ADF-15)では、サヘル、アフリカの角、チャド湖地域などの脆弱な地域に43%以上の資金を割り当て、当初の目標であった20%を大きく上回りました。

●過去3回のADF増資期間中に承認された事業のうち、地域交通、電力、ICTプロジェクトは80%近くを占めています。この結果、西部、東部、中部、南部アフリカの各地域で、数千キロメートル以上の舗装道路、橋梁プロジェクト、ワンストップ・ボーダーポストが実現しました。

プレスリリース全文(原文)はこちら

ページトップへ