【地域別経済見通し】中部アフリカ経済見通し2023年版 (Central Africa Economic Outlook 2023)

アフリカ開発銀行(AfDB)は、毎年発行している地域別経済見通し「中部アフリカ経済見通し2023年」を発表し、2022年、中部アフリカは他のアフリカ地域と比較してGDP成長率、インフレ率、財政赤字において最も高い経済パフォーマンスを達成しました。

中部アフリカのGDP成長率は、2021年の3.4%に対し、2022年は5.0%を達成しました。経済活動の回復は、中央アフリカの多くの国が原油、鉱物やコモディティの輸出国のため、それらの価格の上昇によってもたらされました。なお、2023年には4.9%、2024年には4.6%の経済成長が見込まれています。

また、中部アフリカのインフレ率は2021年の3.9%に対し、2022年は6.7%と、アフリカ全域で最も良好なインフレ率を記録しました(北部アフリカが8.2%、南部アフリカが12.6%、西部アフリカが17%、東部アフリカが28.9%)。中部アフリカは他のアフリカ地域と比較しても財政赤字の割合が最も低く、拠出金を含む財政収支はGDPの-0.6%と、2021年の水準から0.4ポイント改善しました。

経済政策の面では、インフレ、特に食品価格の上昇を抑制し、経済の回復力を強化するための迅速な対策が必要です。そのためには、中部アフリカが比較的優位を持つ農業産業セクターの発展を通じて、地域経済の構造改革が求められます。

 

「中部アフリカ経済見通し2023年」全文(英語)はこちら  

プレスリリース原文(英語)はこちら 

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