政策対話「アフリカの新たなビジョン:グリーン・ミネラルのバリューチェーン開発におけるアジア・アフリカ間の協力」開催(結果概要)

アフリカ開発銀行(AfDB)アジア代表事務所(PEXT)アフリカ天然資源管理投資センター(ANRC)は、10月17日に「アフリカの新たなビジョン:グリーン・ミネラルのバリューチェーン開発におけるアジア・アフリカ間の協力- A New Vision for Africa: Asia-Africa Cooperation Between Africa and Asia in Developing Green Minerals Value Chains-」と題したウェビナーを開催しました。

本ウェビナーでは、アフリカがグリーン・ミネラルの分野で優位性を発揮するにはアジアと協力し、グリーン・ミネラルのバリューチェーン開発におけるアジアの成功体験から学ぶことが重要な次のステップであるとし、アフリカがアジアの経験から学べる教訓や両地域での協力の機会を探るため、グリーン・ミネラルの分野の専門家が登壇しました。

多くのアフリカの国は、アルミニウム、コバルトやリチウム等の鉱物を豊富に保有しており、これらはソーラーパネル、風力タービン、電気自動車、蓄電池等の再生可能エネルギーの生産に重要な役割を果たしています。

AfDBのアフリカ天然資源管理投資センター局長代理のヴァネッサ・ウシエ博士は、アフリカが包括的かつ持続可能な成長を遂げるためには、原料輸出国からグリーン・ミネラルバリューチェーンにおける主要プレーヤーに移行することの重要性を強調しました。

採掘コンサルタントのポール・ジョルダン博士は、豊富な鉱物を保有しており、一人当たりの炭素排出量が最も少ない大陸であるアフリカは世界のエネルギー転換に貢献している点、グリーン・ミネラルのバリューチェーン開発がいかにアフリカ大陸に活力を与え、産業化の機会をもたらすことができるか、潜在的な市場の大きさについて述べました。

アディスアベバのアフリカ連合委員会のアフリカ鉱物開発センター暫定所長マリット・キタウ博士は、コンゴ民主共和国(DRC)を例に挙げ、現地生産することのコスト上の利点、また、スキルや技術移転の協力を通じて、アフリカとアジアがどのように相互に利益をもたらすことができるかについて説明しました。

ガーナ鉱山会議所のCEOであり、西アフリカ諸国経済共同体 (ECOWAS) 鉱山会議所連合理事のスレマヌ・コニー氏は、政策を実行可能な目標に移すことの重要性について言及しました。

北京大学国際関係学部国際政治経済学科、南南協力開発研究所のザー・ダオジオング教授は、中国が鉱物の輸出国から生産国に移行した経験を踏まえ、アフリカとアジア企業のジョイントベンチャー設立は鉱物ビジネスにおいて有益であると述べました。

国際協力銀行(JBIC)鉱業資源部第一ユニット長のの片山洋樹氏は、アフリカが参考にできる例としては、鉱山セクターに外国資本を呼び込み、外資企業と連携した中南米があることを紹介し、海外の投資家が最も重視する要素として、安定した政府と見通し可能な鉱業政策、透明で持続可能な鉱物サプライチェーン、信頼できる物流インフラの3点を挙げました。

AfDBアフリカ天然資源管理投資管センターの最高鉱物責任者であるジェリー・アハジー氏は、アフリカが学ぶべきアジアの経験として、自国ベースの解決策の必要性、効果的なインセンティブ制度、産業政策等について述べました。

AfDBアジア代表事務所次席の木下直茂氏は、JBICが融資したモザンビークのモザール・アルミニウム・プロジェクト(リンクは外部)の成功について言及し、アフリカ企業によるプロジェクトへのエクイティ投資を含む利益分配メカニズムが重要であると述べました。

 

プレスリリース原文はこちら(英語)。

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