アフリカ開発銀行アジア代表事務所長着任のお知らせ

アフリカ開発銀行(AfDB)は、2024年1月16日付で河西 修(かわにし おさむ)がアジア代表事務所長に就任したことをお知らせいたします。

河西は1994年に財務省(旧大蔵省)に入省以来、開発政策、気候変動、貿易、為替政策、国際課税等の分野で30年近い経験を積んでおります。AfDB入行直前の2019年~2023年は、財務省関税局において、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定、日米貿易協定等の貿易協定の交渉チームをリードするとともに、関税局総務課長及び関税課長として、関税政策の立案・調整を担当しました。また、2017年~2019年は国際局為替市場課資金管理室長、2015年~2017年は主税局主税企画官(国際交渉担当)の他、国際局開発政策課開発政策調整室長などを歴任しています。また、2012年~2015年は経済協力開発機構(OECD)上級政策分析官(環境局)、2005~2008年は在ジュネーブ日本政府代表部一等書記官、2001年~2003年は英国財務省派遣職員としてキャリアの半分近くを国外で勤務しています。

アジア代表事務所長に就任した河西は「この度はアジア代表事務所の所長として任命いただき、大変光栄に思います。アジア代表事務所の主な目的である対外パートナー機関との連携強化、知識の普及と対話の促進、そしてビジネスと投資の促進に向けて取り組んでいく所存です。アジアのステークホルダーの皆様と共に、アフリカ諸国の潜在力を最大限に引き出し、持続可能な開発目標を達成するために尽力します。」と述べています。

アキンウミ・アデシナ総裁は、「河西氏をアジア代表事務所長に任命できることを嬉しく思います。河西氏は開発政策、気候変動、貿易等の分野で豊富な経験を有しており、アジアのステークホルダーと関係拡大し、AfDBの戦略及びアフリカの開発アジェンダの支援に必要な資源を動員するための対話を強化し、革新的なアプローチを促進する上で、河西氏の経験は貴重な財産となるでしょう」と述べています。

河西は、東京大学法学部卒業、ケンブリッジ大学で欧州論の修士号、オックスフォード大学で欧州比較法の修士号を取得しています。

AfDBは、アフリカの持続可能な経済成長と貧困削減の推進をミッションとして1964年に設立され、54の域内加盟国と27の域外加盟国によって構成されています。アジア代表事務所は、2012年10月に、アフリカ地域外で初の代表事務所として、東京に開設されました。アフリカ開発銀行のアジア地域のメンバー国である日本、中国、韓国、インドの四か国を担当し、アジア地域の官民パートナーとの関係強化と対話の促進、対アフリカ投資・ビジネスの振興に向けた革新的取組、アフリカ大陸の投資・ビジネス環境に関する情報発信を通じ、AfDBの10カ年長期戦略及び5つの優先課題(「High 5s」)に貢献する活動を主な業務としています。

 

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