アフリカ投資フォーラム2024で292億ドルの案件が集まる - アフリカの経済ポテンシャルの高さの表れ
2024/12/6
モロッコのラバトで3日間に亘りアフリカ投資フォーラム(AIF)2024マーケットデイズが開催され、総額292億ドルに上る新規投資家の関心を集めました。
AIFの議長であるアフリカ開発銀行(AfDB)のアキンウミ・アデシナ総裁は、実施準備が完了した37案件に加え準備段階の案件も含めると、同総額はさらに増える可能性があると述べました。また、「AIFはアフリカから世界に広がっている。AIFでは合計41のボードルームに投資家らが集まり、37件のプロジェクトについて議論を行った。これらのプロジェクトは、運輸、電力、エネルギー、アグリビジネス、産業、鉱業、製薬、プライベートエクイティ、観光、都市インフラ、水管理及び水・衛生等、多岐分野に亘る。」と述べました。今年のマーケットデイズには83か国から2,300人が参加し、昨年より6割増となりました。
アデシナ総裁は、来年のAIFでは既に銀行、保険、輸出信用機関を含む15の新規スポンサーが決定しており、その他にも新たなパートナーが参加を表明していることを発表しました。また、AIF の設立パートナーであるAfrica50、アフリカ輸出入銀行(英:African Export-Import Bank)、南部アフリカ開発銀行(英:Development Bank of Southern Africa)、アフリカ金融公社(英:Africa Finance Corporation)、イスラム開発銀行(英:Islamic Development Bank)、欧州投資銀行(英:European Investment Bank)、貿易開発銀行(英:Trade and Development Bank)、アフリカ経済開発アラブ銀行(英:Arab Bank for Economic Development in Africa)に感謝の意を述べたほか、2年連続でAIFを主催したモロッコ国王モハメッド6世及びモロッコ国民に対しても深い感謝の意を表しました。
モロッコのナディア・フェッタハ・アラウィ経済財政大臣は、「AIFは、アフリカへの投資と変革を加速させる独自のプラットフォーム。アフリカには多くのプロジェクト、エネルギー、熱意、そして資金がある。」とAIFの成果を賞賛しました。
来年で10年間の任期が満了するアデシナ総裁は、その卓越したリーダーシップとコミットメントが評価され、All Africa Business Leaders AwardからAfrican of the Decadeに選出されました。アデシナ総裁はこれまでの任期を振り返り、「達成した成果を誇りに思う。アフリカのために奉仕できたことは、私の人生で最大の名誉。これからもアフリカへの投資を後押しし続けたい。私の魂と心はアフリカにある。」と語りました。
さらにアデシナ総裁は、プロジェクトの多くが想定以上に投資家の関心を集めたことを明らかにしました。例えば、ナイジェリアでは農産物加工特区のために9億7500万ドルの資金動員を求めていましたが、ボードルーム・セッションでは48億ドルが集まりました。同様に、モロッコとコンゴ民主共和国で開始されたプロジェクトには、当初の目標を上回る投資家の関心が集まりました。
AIFの閉会記者会見では、設立パートナーたちが、互いに協力関係を深めAIFの招集力を強化し、アフリカへの重要な投資を動員することを再確認しました。設立パートナーたちは、バンカブルなプロジェクトを発展させることからマーケットリスクと資本コストに至るまで、過去5年間におけるAIFの主な成功と課題について語りました。
南部アフリカ開発銀行のボイトゥメロ・モサコ最高経営責任者(CEO)は、今年のマーケットデイズの成功は、設立パートナー間の強力な協力体制と、ボードルームに参加した投資家の質及び規模の大きさにあると述べました。また、貿易開発銀行グループの社長兼Managing Directorであるアドマス・タデッセ氏は、「AIFは非常に構造化されたプロセス。開催に至るまでに多くの準備を積み上げることがマーケットデイズに繋がっている。」と述べました。
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