アフリカ開発銀行、TICAD9でアフリカ市場セミナーを開催 伊藤忠商事と協力に関する意向表明書を発表
2025/8/28

アフリカ開発銀行(AfDB)は、8月20日から22日に横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の公式サイドイベント「TICAD Business Expo & Conference(TBEC)」において、アフリカ市場の可能性と日本との協力拡大に焦点を当てたセミナー 「変わるアフリカ市場に挑む、協働の最前線」 を主催しました。
本セミナーでは、日本企業やアフリカの機関の代表者が登壇し、アフリカでのビジネス展開や協力の事例を共有しました。みずほ銀行の江島正彦執行役員は、ケニアの地熱発電プロジェクトを例に、AfDB、日本貿易保険(NEXI)、国際協力銀行(JBIC)との協働により、官民連携による電力供給を実現した取り組みを紹介しました。
また、東京工業大学発スタートアップであるつばめBHBの金木幸雄執行役員・事業開発部門長は、グリーンアンモニアから肥料を生産する計画を紹介し、事業化に向けて国際開発金融機関との連携の重要性を強調しました。ウガンダ投資庁は、同国の戦略的立地と投資家支援のためのワンストップセンター、免税措置付きフリーゾーンの活用を紹介しました。
さらに、伊藤忠商事の石塚新弥アフリカ総支配人は、自動車輸出、農産品輸入、シエラレオネでのパイナップル農園事業など、幅広いアフリカでの取り組みを発表しました。
イベントの最後には、アフリカ開発銀行と伊藤忠商事が今後の協力強化に向けた意向表明書(LOI:Letter of Intent)を発表しました。この意向表明書の締結は、TICAD9を契機としたアフリカと日本のパートナーシップ強化の重要な一歩となります。

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