アフリカ開発銀行グループ、アフリカの資金ギャップ解消に向けて世界の民間資本を動員

African Development Bank Group Mobilises Global Private Capital to Close Africa’s Financing Gap

アフリカ開発銀行グループは、アフリカで最も脆弱な国々に対し110億米ドルを動員したアフリカ開発基金第17次増資(ADF-17)会合の成功裏の閉幕に続き、英国政府と共にロンドンにおいて世界の投資家および民間セクターのリーダーを招集し、アフリカ開発に向けた民間資本動員を加速させる新たな取り組みを開始しました。

2025年12月17日にランカスター・ハウスで開催された第1回「アフリカ民間資本動員デー(Africa Private Capital Mobilisation Day)」には、プライベート・エクイティ、政府系ファンド、年金基金、保険会社、慈善団体、開発金融機関、輸出信用機関などから150名を超える民間・公的セクターの上級意思決定者が参加し、対話から実行への明確な転換点となりました。

本ハイレベルイベントは、英国外務・英連邦・開発省(Foreign Commonwealth and Development Office)、英国輸出信用保証局(UK Export Finance)、英国国際投資(British International Investment)といった英国政府機関との連携の下、アフリカ開発銀行グループが主催したものであり、アフリカ経済への民間資本流入を拡大するという共通の意志を反映しています。

開会挨拶において、アフリカ開発銀行グループのシディ・ウルド・タハ総裁は、本イベントをADF-17増資プロセスの延長であり、年間約4,020億米ドルと推計されるアフリカの開発資金ギャップに対処するための決定的な一歩であると位置づけました。

「私たちは、開発金融機関、輸出信用機関、年金基金、政府系ファンド、保険会社、慈善団体との近年の協働を基盤として、『新たなアフリカ金融アーキテクチャ』というビジョンの下、具体的なイニシアティブを前進させていきます」とタハ総裁は述べました。

本イベントは、アフリカの資本潜在力の解放、金融主権の強化、人口増加を成長の配当へと転換すること、強靭なインフラおよびバリューチェーンの構築という、タハ総裁が掲げる「四つの基本方針(Four Cardinal Points)」のビジョンとも整合しています。

英国の外務・英連邦・開発省閣外大臣(国際開発・アフリカ担当)であるジェニー・チャップマン氏は次のように述べました。
「タハ総裁がロンドンで初の民間資本動員デーを開催することを決定されたことを大変嬉しく思います。これは、アフリカ向け投資を動員する上でロンドン・シティが果たす重要な役割を認識したものです。英国は、ドナーから投資家へと役割を転換し、経済成長を目指し、最終的には援助依存から脱却しようとする国々を支援していきます。」

プログラムでは、アフリカに対するリスク認識の再構築、革新的な金融プラットフォームの設計、脆弱国およびフロンティア市場における資本動員などをテーマに、集中的な議論が行われました。

世界開発センター(Center for Global Development)による「グローバル新興市場リスクデータベース(Global Emerging Markets Risk Database)」の最新分析では、アフリカの借り手に対する長期融資は、一般的に認識されているよりも歴史的にリスクが低いことを示す新たなエビデンスが提示されました。

分野別の議論では、アフリカの経済的強靭性、生産性、域内統合を強化する上で、保健医療および航空分野が果たす戦略的役割が強調されました。参加者には、アフリカ開発銀行グループおよびパートナーが推進する以下の2つの旗艦イニシアティブが紹介されました。

  • アフリカ医薬品・医療機器ファシリティ(Africa Medicines and Equipment Facility)
    ゲイツ財団とのパートナーシップにより設立された本ファシリティは、必須医薬品および医療機器を確保するため、アフリカ諸国に対し、予見可能で迅速かつ手頃な資金を提供することを目的としています。
  • アフリカ統合航空変革プログラム(Integrated Aviation Transformation Programme for Africa)
    専用のブレンデッド・ファイナンス・ファシリティにより支援され、空港や航空会社から、貿易、観光、地域統合に不可欠な関連サービスに至るまで、アフリカの航空エコシステム全体の近代化と拡張を目指します。

また並行して、タハ総裁は約30の主要機関投資家の幹部と非公開のラウンドテーブルを開催し、アフリカに特化した「民間セクター・イノベーション・ラボ」の立ち上げについて協議しました。本プラットフォームは、アフリカ市場に適した新たな金融商品、パートナーシップモデル、リスク分担の仕組みを共創するための専用の場となることが想定されています。

アフリカ民間資本動員デーの成果は「ロンドン・コミュニケ」に取りまとめられ、アフリカ開発銀行グループおよびパートナーによる、アフリカ向け民間資本動員拡大に向けた明確なコミットメントが示されました。

今後、アフリカ向け民間資本動員を一層拡大するため、優先的に取り組むべき活動や実施に向けた道筋を明確化し、構想を実行可能で拡張性のある資本供給およびリスク軽減のソリューションへと具体化していきます。

 

プレスリリース原文はこちら(英語) 

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