アフリカ投資フォーラム:北アフリカの女性起業家を後押しするAFAWAハイレベル・イベント

Accelerating Gender-Lens Financing: High-Level AFAWA Breakfast Champions Women Entrepreneurs in North Africa

ラバトで開催された、ジェンダー・レンズ投融資の加速をテーマとするAFAWAイベントに参加した、アフリカ開発銀行(AfDB)総裁シディ・ウルド・タハ氏(中央左)、モロッコ経済・財務大臣ナディア・フェッタ氏(中央右)および参加者。

 

11月27日、銀行関係者、開発金融機関のトップ、政策決定者、市民社会団体、女性起業家らが、アフリカ投資フォーラム・マーケットデイズの期間中に開催された戦略的ブレックファスト・フォーラムに参集し、北アフリカにおけるジェンダー・レンズ投融資の推進に向けて議論を行いました。

モロッコの経済・財務大臣ナディア・フェッタ氏は、具体的な行動の必要性を強調する基調講演を行い、「女性には、もはや証明すべきものは何もありません。すでに自らの役割を果たしてきました。才能があり、イノベーションがあり、意欲があるという事実を認識するのは、エコシステムの責任です」と述べました。

さらに同氏は、「女性の起業や女性向けビジネス金融を奨励・推進するのは、不正義を正すためではありません。私たちの大陸の未来、成長、そして志を拡大するためなのです」と付け加えました。

本イベントは、アフリカ開発銀行グループの「アフリカの女性のための積極的金融アクション(AFAWA)」イニシアチブおよびアフリカ保証基金(African Guarantee Fund)の主催により開催され、女性主導企業が直面する主要な障壁に焦点を当てました。課題の本質は、事業の銀行適格性の不足ではなく、金融機関側に根強く残る認識のギャップにあります。各種データが一貫して、女性起業家は低リスクで高いリターンが見込める層であることを示しているにもかかわらず、多くの金融機関はいまだに女性主導企業を高リスクと捉えています。

フェッタ大臣は、「金融機関は女性のビジネスにリスクを感じている」と述べ、モロッコにおいて女性経営企業のうち資金調達に成功しているのはわずか11%に過ぎないことに言及しました。国王からの強力な支援があるにもかかわらず、同分野には課題があることを認めたうえで、銀行のマネージャーが女性起業家を適切に評価すれば、高いリスクを伴わないことが分かるはずだと指摘しました。

アフリカ開発銀行のシディ・ウルド・タハ総裁は、AFAWAに対する同機関の揺るぎないコミットメントを強調し、その具体的な成果を紹介しました。「私の指揮の下、アフリカ開発銀行グループは引き続き本イニシアチブを最重要視していきます」と述べ、担保を求めることなく資金アクセスを可能にするため、女性起業家により近い場所で保証メカニズムを展開し、支援を強化することを約束しました。

アフリカ保証基金グループCEOのジュール・ンガンカム氏は、AFAWA「成長のための保証(G4G: Guarantee for Growth)」プログラムの実績を示しました。「アフリカの女性は、世界で最も高い経済活動参加率を示しています。アフリカの平均は65%で、世界平均は47%です。それにもかかわらず、GDPへの貢献度は非常に低いのです」と説明しました。

AFAWAは、女性起業家向けに50億ドルの資金動員を目指す計画を推進しており、すでに28億ドルが承認され、13億ドルが拠出されています。その中核をなすのが、アフリカ保証基金が実施するG4Gです。同プログラムは2021年以降、100以上の金融機関と連携し、アフリカ全土で1万2,000人の女性起業家に8億ドルを供給してきました。最終的には、同プログラムを通じて30億ドルの拠出を目指しています。さらに、アフリカ開発銀行は、信用枠、貿易金融ファシリティ、エクイティ投資などの直接的手段を通じて、女性所有・女性主導の企業に対し追加で20億ドルの資金提供を進めています。

パネルディスカッションでは、金融分野のリーダーたちが、女性向け金融における供給側および需要側の障壁の双方を議論しました。ForvisMazarのマネージング・パートナーであるオマル・シャウキ氏は、多くの女性主導企業が、長年インフォーマルに事業を行ってきた結果、財務記録の不備や事業登録上の問題を抱えている点を指摘しました。また、銀行の意思決定における無意識の偏見が大きな障壁となっていることも強調されました。

モロッコおよびモーリタニアのリーダーらは、新たな保証パートナーシップに向けた交渉開始や、女性主導の中小企業(SME)向け融資拡大を表明し、具体的な行動へのコミットメントを示しました。

さらに、本セッションでは、アフリカにおける投資手段としてのジェンダー債の成功事例が紹介されました。

  • モロッコは、2021年にバンク・セントラル・ポピュレールを通じてアフリカで初めてジェンダー債を発行し、2,000万ドルを調達。
  • タンザニアのダルエスサラーム証券取引所で発行された、NMBによる3,200万ドルの「ジャシリ」ジェンダー債(サハラ以南アフリカ初)。
  • 西アフリカにおけるエコバンクの1,600万ドルの発行。

これら3つのジェンダー債はいずれも応募超過となり、登壇者は、次回のアフリカ投資フォーラムまでに、ジェンダー債投資に関する測定可能な個別コミットメントを行うよう参加者に呼びかけました。

AFAWAのサイドイベントの「女性起業家に見る多角的な視点(Crossed Perspectives of Women Entrepreneurs)」と題したセッションでは、ウガンダで農産物のバリューチェーン構築事業を展開するCOTS COTS LIMITED共同代表の宮下芙美子氏が、AfDB総裁特別代表を務めるヤシン・ファル氏のファシリテーションのもと、ナイジェリアのPsaltry社CEOである女性起業家イェミシ・イランロイエ氏と鼎談しました。

「女性の起業家が経験する特有の困難、およびそれを乗り越えるためのモチベーションの源泉をどこに求めるか」という問いかけに対し、宮下氏は、起業家に限らず女性一般が直面する身体的なハンディ(例として農業の機械化が進んでいない地域において女性が農作業において非常に不利な状況におかれること)に応答して、「誰かがアクションをとらなければこの不公平が解決されることはない」という危機感に突き動かされていると語りました。

 

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