第39回アフリカ連合首脳会議:シディ・ウルド・タハ総裁がアフリカの主権強化の戦略的レバーとして「新アフリカ金融アーキテクチャ(NAFA)」を提示

39th African Union Summit: for his first speech to African Heads of State, Dr Sidi Ould Tah presents NAFA as a strategic lever of African sovereignty

2026年2月15日、アディスアベバで開催されたアフリカ連合(AU)首脳会議(Assembly of Heads of State and Government)において、アフリカ開発銀行グループ総裁のシディ・ウルド・タハ氏が初の公式演説を行いました。

同氏は演説の中で、「新アフリカ金融アーキテクチャ(New African Financial Architecture:NAFA)」を、大規模な資源動員を実現するための戦略的レバーであり、アフリカの新たな金融主権を支える基盤であると位置付けました。また、NAFAを通じて、アフリカ大陸が資源を動員・配分・活用する仕組みを抜本的に変革するとのビジョンを示しました。

「アフリカに欠けているのは志ではありません。アジェンダ2063が私たちにビジョンを与えています。国家エネルギー協定、貿易協定、インフラ枠組みなど、いずれも具体的な計画を示しています」と述べたタハ総裁は、昨年9月1日に同銀行グループ第9代総裁に就任しました。「問題は資源の不足ではありません。課題はリスクと資本のアーキテクチャにあります」と強調しました。

さらに同総裁は、NAFAを柱の一つとする「四つの基本方針(Four Cardinal Points)」に基づくアフリカ開発銀行グループの新たなビジョンが、アフリカ大陸のパラダイム転換を可能にし、AUの「アジェンダ2063」の優先課題を効率的に実施する基盤となると強調しました。四つの基本方針は、以下を目指しています。

  1. アフリカ資本の潜在力を解放し、域内の貯蓄や機関投資家資金を大陸の開発に振り向けます。
  2. NAFAを中核的手段として、資源の大規模動員と戦略的配分を実現し、アフリカのグローバル金融ガバナンスにおける地位を強化することで、金融主権を再構築します。
  3. 若者および女性の起業支援や地域バリューチェーンの構築を通じて、人口動態上の強みを経済的配当に転換します。
  4. 高付加価値で強靱なインフラを構築し、産業化を加速させるとともに、大陸経済統合を促進します。

「NAFAはスローガンではありません。アフリカが開発のために資本を動員、配分、活用する方法を意図的に再編するものです。分断から協調へ。孤立した取引からシステム的規模へ。外部資本への依存から金融主権へと転換するものです」とタハ総裁は強調しました。

	Family photo of African leaders gathered for the Summit in Addis Ababa.

本首脳会議は、2026年2月14日および15日の2日間にわたり開催され、「アジェンダ2063の目標達成に向けた、安全な水と衛生サービスの持続的確保」をテーマとしました。ブルンジ大統領エヴァリスト・ンダイシミエ氏が2026年のAU議長に選出され、アンゴラのジョアン・マヌエル・ゴンサルヴェス・ロウレンソ大統領の後任となりました。

アフリカ開発銀行の主要な大陸イニシアティブに関する声明では、アフリカ各国首脳がタハ総裁の選出を歓迎し、「アフリカの変革と統合のアジェンダを推進するうえで、同氏が同機関を率いるにふさわしい能力を有していることの表れである」と評価しました。

さらに首脳らは、「四つの基本方針」およびNAFAに基づく同総裁の戦略的方向性を支持しました。これを受け、アフリカ開発銀行グループは、6か月後に開催予定の次回AU調整会合において、NAFAの運用化に関する進捗報告を行う予定です。

 	A partial view of the African Heads of State and Government assembled in the AU’s Nelson Mandela Grand Hall.

プレスリリース原文はこちら(英語) 

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