(内容追記)アフリカ開発銀行はエジプトの電力セクター支援に2億2,500万ユーロの融資を承認しました
2021/2/23
2021年2月23日:国際協力機構(JICA)との協調融資について追記しました
2020年6月17日、アフリカ開発銀行はエジプトの電力・グリーン成長支援プログラム(Electricity and Green Growth Support Program (EGGSP))を支援するために、2億2,500万ユーロの融資を承認しました。本プログラムは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックの最中において、エジプト政府の資金需要を充足させ、また、民間セクター及び国の競争力の基盤となる健全な電力インフラ基盤への支援を行うものです。
本EGGSPにより、電力の安定的な供給を可能にし、気候変動の緩和及びグリーン成長を支える、持続可能性、競争力、多様性のある電力セクターを推進することを目指しています。
エジプト電力・再生可能エネルギー省のMohamed Shaker大臣は、「EGGSPは、再生可能エネルギーにより多くの投資を呼び込むにあたり民間セクターの積極的参加を確保するという観点に立ち、再生可能エネルギーの割合を増やし、電力セクターの財務上の持続可能性を改善することで、電力の安定的供給を向上させることを目指しています」とコメントしています。
過去数年、エジプト政府はマクロ経済の不均衡の是正やビジネス環境の改善、包摂的な成長の促進のために、力強い改革を実行してきました。しかしながら、COVID-19により、電力セクターをはじめとした様々な経済分野において、改革のプロセスは危機にさらされています。
「COVID-19はエジプトの経済・社会情勢に困難な状況をもたらしていますが、過去数年にわたってエジプト政府及び中央銀行が取り組んできた経済改革により、エジプトはCOVID-19のようなショックに対する強靭性を備えてきました」と、アフリカ開発銀行の北部アフリカ地域担当副局長を務めるYacine Falは述べています。
本プログラムは、エジプト政府及び関連機関とのパートナーシップに加え、フランス開発庁(AFD)及び国際協力機構(JICA)との協調融資で実施されます。
特に、JICAとの協調融資は、2019年第7回アフリカ開発会議(TICAD 7)で日本政府が発表した「アフリカの民間セクター開発のための共同イニシアティブ第4フェーズ」(EPSA4)に基づいて実施されます。JICAの円借款貸付契約は2021年2月15日に調印されました(JICAのプレスリリースはこちら)。
プレスリリース原文については、以下のリンク先をご参照ください。
● 英語