第35回アフリカ連合(AU)総会におけるアデシナ総裁のスピーチ


2月5日及び6日、エチオピア・アディスアベバで開催された第35回アフリカ連合(AU)総会に出席したアデシナ総裁は、開会セッションにおいて、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)のパンデミックが、アフリカにもたらした最も重要な教訓は、ヘルスケアと財政面の安全保障において、外生ショックに対する防衛メカニズムを構築する必要があることであると述べました。

「健康への投資は、国家安全保障への投資と同じです」、「アフリカは、14億人の医療保障を他者の善意に委ねている余裕はありません」と述べ、アフリカでは、COVID-19による社会経済的影響への対処と経済回復のために、今後3年間で4,840億ドルが必要となると指摘しました。

アデシナ総裁は、アフリカのヘルスケア防衛システムのための3つの戦略的優先事項として、質の高い医療インフラの構築、アフリカ大陸の医薬産業の発展、ワクチン生産能力の向上を挙げました。さらに、アフリカ開発銀行は、アフリカの製薬及びワクチン生産力を支援するために30億ドルの投資を計画していると述べました。

閉会にあたり、アフリカ連合は、「アフリカの栄養イニシアティブのリーダーたち(African Leaders for Nutrition)が、加盟国が栄養問題に十分な財源を確保するために努力し、栄養改善のための活動を継続している」ことを評価する決議を行いました。

「African Leaders for Nutrition」イニシアチブは、アフリカにおける栄養改善のためのハイレベルな政治的関与を得たプラットフォームであり、現役の国家元首や財務大臣やその経験者、著名な指導者が主導しています。この決議は、AUが2022年を「アフリカ連合の栄養年」と宣言し、アデシナ総裁が栄養改善の重要性を強調したことを受けたものです。

プレスリリース原文(全文)は下記をご覧ください。

AU総会におけるアデシナ総裁の演説

アフリカ連合の栄養年

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