日本の機関投資家向けに豪ドル建てソーシャルボンドを発行

4月14日、アフリカ開発銀行は、今年最初のソーシャルボンドとして、1億5,500万豪ドル(約145億円)のソーシャルボンド(2032年10月償還)を発行しました。

この債券は、大和証券キャピタル・マーケッツ・ヨーロッパ・リミテッドが単独主幹事として引き受けました。今回の発行は、当行が2021年6月に発行した初の豪ドル建てソーシャルボンドに続き、豪ドル市場における2本目のソーシャルボンドであり、日本機関投資家向けに発行した初めての豪ドル建てソーシャルボンドです。日本の生命保険会社2社、明治安田生命保険相互会社及び朝日生命保険相互会社が本債券に投資しました。

アフリカはウクライナとロシアから小麦やトウモロコシを中心とした食料を輸入しており、現下の不安定な地政学的状況を考慮すると、これがアフリカ大陸の食料事情の悪化につながっています。特に、エネルギー価格の上昇と相まって、アフリカの最も脆弱な人々にとって深刻な事態となっています。

アフリカ開発銀行は、アフリカ各国の社会経済開発のための資金としてソーシャルボンドを発行することにより、アフリカの持続可能な経済開発と社会発展を促すという使命と戦略を推進しています。また、アフリカ大陸において社会的インパクトの大きなプロジェクトに融資を行ってきた実績も活かしています。

当行のソーシャルボンドは、アフリカにおける貧困削減とインクルーシブな成長につながり、大きな社会的インパクトと成果をもたらす適格プロジェクトに資金を配分します。これにより、食料不安の解消、基本的インフラ(電気、水と衛生、交通)、基本的サービス(医療、教育、職業訓練)、金融サービスへのアクセス改善、雇用創出など、社会経済の発展とエンパワーメントが期待されます。

アフリカ開発銀行が2017年にソーシャルボンドプログラムを開始して以来、ユーロ、米ドル、ノルウェー・クローネ、スウェーデン・クローナ建てで債券を発行しており、今回の豪ドルは5つ目の発行通貨となりました。今回の豪ドル建て債券発行の成功は、当行の強固なソーシャルボンド枠組みとインパクトレポートの質の高さを反映しています。

プレスリリース原文(英語)はこちらをご参照ください。

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