AfDBの代表団が首都圏外郭放水路を視察

4月23日にアフリア開発銀行(AfDB)のケビン・カリウキ副総裁(電力・エネルギー・気候・グリーン成長担当)、ソロモン・クエノー副総裁(民間セクター・インフラ・工業化担当)及び野元日本代表理事が率いる代表団が、埼玉県春日部市の首都圏外郭放水路を視察しました。

首都圏外郭放水路は、洪水を防ぐために、地下50メートル地点に設けられた世界最大級規模の地下放水路で、1993年に着工し、総工事費2,300億円をかけて2006年に完成しました。本放水路の完成によって、周辺の中小河川が洪水となった時、洪水の一部をゆとりのある江戸川へと流すことができ、周辺地域で浸水する家屋の戸数や面積は大幅に減り、長年洪水に悩まされてきた流域の被害を大きく軽減しました。

カリウキ副総裁は、「本施設は気候変動の適応策の最たる取り組みであり、近年洪水被害が増加してきているアフリカにおいても多くの国で模倣することが可能である。但し、まずアフリカでは基本的な排水システムを整備することが必要だ」と述べました。

また、クエノー副総裁は、地下放水路により近隣流域の水害被害を約90%削減したことを踏まえ、「施設の規模は調整可能なため、洪水のリスクの高い地域にて、小さい規模で取り入れるべきだ」と述べました。

当行本部プレスリリースはこちらをご参照ください(英語)。

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