TICAD9:アフリカ開発銀行、清水建設、花王、日本道路とアフリカにおいてリサイクルPETアスファルトコンクリート技術を利用した道路維持管理ソリューション推進で合意
2025/8/27
アフリカ開発銀行(AfDB)は、アフリカにおける革新的で気候変動に強い道路維持管理ソリューションの展開に向け、清水建設株式会社、花王株式会社、日本道路株式会社との間で意向表明書(LOI:Letter of Intent)に署名しました。
署名式は、2025年8月21日、横浜で開催された第9回アフリカ開発会議(TICAD9)のサイドイベントとして行われ、アフリカ開発銀行のソロモン・クエノー副総裁(民間部門・インフラ・工業化担当)と、清水建設、花王、日本道路の幹部が出席しました。
今回の意向表明書は、相互協力、情報・知識の共有、そしてアフリカ全域での持続可能なインフラソリューションに向けた協調融資の可能性を探るための枠組みを確立するものです。
コンソーシアムが開発した「PETアスファルトコンクリート」技術は、リサイクルPETボトルを用いた強化アスファルト混合物であり、アフリカ開発銀行の「アフリカ持続可能道路維持プログラム(SRMPA)」の公募により、2025年6月に選定されました。この技術は、アフリカの道路維持管理分野における持続可能性を高めるとともに、循環型経済の原則を推進する可能性を有しています。
今回の意向表明書に基づき、アフリカ開発銀行は各国政府との調整支援、啓発キャンペーンの推進、現地パートナーの能力強化支援、技術導入に向けた資金調達の検討を行います。
清水建設、花王、日本道路は、需要・実現可能性調査の実施、アフリカ各国でのPETアスファルトコンクリートの適用試験、結果に基づく事業拡大のための投資機会評価を行います。
クエノー副総裁は、「SRMPAは、気候変動の影響からインフラ投資を保護するための気候適応型ソリューションを提供する革新的なプログラムです。清水建設、花王、日本道路との協働により、アフリカは最先端の循環型経済技術の恩恵を受けつつ、増大する道路維持管理の課題に対応することができます」と述べました。
清水建設 常務執行役員土木国際支店長の大迫一也氏は、「この技術をアフリカに普及させる鍵は、現地企業やパートナーとの連携にあると考えています。清水建設は今年5月よりすでにケニアでPETアスファルトコンクリートの試験を開始しています」と述べました。
清水建設株式会社(Shimizu Corporation)
土木・建築事業に従事し、持続可能なインフラに向けた革新的ソリューションの提供に取り組んでいます。
https://www.shimz.co.jp/en/
花王株式会社(Kao Corporation)
消費財・化学製品事業を展開し、化学事業を通じてインフラ分野向けの革新的ソリューション提供に取り組んでいます。
https://www.kao.com/global/en/
日本道路株式会社(Nippon Road Co., Ltd.)
清水建設グループの一員として、道路建設・舗装や土木工事、スポーツ施設関連事業に従事しています。
https://www.nipponroad.co.jp/english/
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