アフリカ・インベストメント・フォーラムについて
アフリカ開発銀⾏では、アフリカにおける膨⼤なインフラ需要に鑑み、2018年にアフリカ・インベストメント・フォーラム(AIF)というプラットフォームを⽴ち上げました。AIFは、アフリカ内外の多様なステークホルダーが集う分野横断的なプラットフォームであり、プロジェクトをバンカブルな段階まで発展させること、資⾦を調達すること、ディールのクローズに向けて加速させることなどを⾏う、⾰新的な取り組みです。
第1回⽬のフォーラムは、2018年11⽉に南アフリカ・ヨハネスブルグにおいて開催され、アフリカ域内外の開発⾦融機関、投資家、⺠間企業、政府機関など1,914⼈が参加しました。総額470億⽶ドルにのぼる様々な投資案件について議論され、計49案件で総額387億⽶ドルの投資意欲が確認されました。具体的成果の事例としては、アクラ・スカイトレイン・プロジェクトに係るガーナ・南ア間の覚書(26億⽶ドル)が、ガーナのナナ・アクフォ=アド⼤統領の臨席の下に署名されたことに加え、キガリ・イノベーションシティや、キンシャサ・ブラザビルを結ぶ鉄道・道路橋の建設計画に関わる協⼒⽂書の締結・署名が⾏われました。
第1回AIF関連記事は以下をご参照ください。
また、2019年11月には第2回目のフォーラムが開催されました。会期中、56案件、総額676億米ドル(2018年に比べ44%増加)のディールについて協議が行われました。その結果、2019年は、52案件、401億米ドルについて、投資意欲が確認されました(昨年は378億米ドル)。
アフリカ・インベストメント・フォーラムの成果には以下が含まれます。
- ● カカオ豆の加工、貯蔵を行うガーナ・カカオ・ボード(COCOBOD)に係る6億米ドルのディール
- ● 女性起業支援のためのアリーセア・アイデンティティ・ファンドへの5800万米ドルの投資
- ● 26億米ドルにのぼるアクラ・スカイトレインに係るコンセッション契約の調印
第2回の様子はこちらをご覧ください。
日本を含む多くのアジアの民間企業・機関投資家の方にAIFをご理解頂けるように、アフリカ開発銀行では定期的にアジアの皆様向けの説明会及び相談会(ロードショー)を実施しています。2019年7月には日本及び韓国にてロードショーが実施され、AIF担当者がアジアの民間セクター皆様向けにAIFに関するプレゼンテーションやプロジェクトに関する個別協議を行いました。2019年7月のロードショーの様子はこちらからご参照ください。
また、AIFは、ウェブ上のプラットフォームを通じて随時プロジェクトの発掘・形成を行っています。具体的なプロジェクト内容や投資機会にご関心のある方はぜひ同サイトをご訪問ください。