2017年11月15日

コンサルタント募集


2017年11月13日

11/21開催 IMF/AfDB/JICA共催セミナー 「サブサハラアフリカにおける経済的課題及び見通し、今後の示唆–TICAD ⅥからTICAD VIIに向けて」


2017年10月14日

11月13日(月)AfDB(アフリカ開発銀行)副総裁講及びキャリアセミナー


2017年10月5日

アフリカ開発銀行、「ライト・アップ・アンド・パワー・アフリカ・ボンド」を発行


2017年10月1日

再登録のお願い  「日・アフリカICTセミナー」 10月30日開催


アフリカ開発銀行グループ

アフリカ開発銀行グループ(AfDB)は、アフリカ随一の開発金融機関として、主に域内加盟国(RMC)の持続可能な経済成長と社会的進歩を促進し、ひいては貧困削減に貢献することを目指しています。その達成のために、内部・外部資金を活性化・動員して投資を促進しているほか、域内加盟国の開発の取り組みを支援するため、技術面と財政面で援助を提供しています。アフリカ開発銀行グループは、アフリカ開発銀行(ADB)、アフリカ開発基金(ADF)およびナイジェリア信託基金(NTF)の3組織で構成されています。


2015年の概要
当行グループの事業実績概観

アフリカ開発銀行グループの2015年度の事業、セクター戦略、政策的取り組みは、10ヵ年年戦略(TYS)に掲げるインクルーシブな成長とグリーン成長を実現するという双子の目標を指針とするものでした。これまでの数年同様、リソースの大半は運輸とエネルギーを中心とするインフラ関連事業に向けられました。

AfDBグループ業務における承認額は2015年12月末時点で63億3,000万UAに相当し、2014年の50億5,000万UAに対して25.4%増となりました。その内訳は、アフリカ開発銀行(ADB)による官民向け45億2,000万UA、アフリカ開発基金(ADF)15億2,000万UA、ナイジェリア信託基金(NTF)1,250万UA、特別基金2億8,890万UAでした。

優先セクターと重点分野
10ヵ年戦略における優先セクター

10ヵ年戦略では、優先セクター、すなわちインフラ(エネルギー、運輸、給水と公衆衛生、通信)、民間セクター開発、地域統合、ガバナンス、スキル・人間開発を重視しています。

エネルギー

当行の2015年のエネルギーセクターを対象とする承認額は、総額8億7,160万UAに達しました。グループ全体のインフラ分野向け承認額のうち、エネルギーセクターは28.3%を占めました。

アフリカにおける大幅なエネルギー不足の解消に向けたパートナーシップによる支援と資金を動員するため、当行は2015年9月に関係当事者ハイレベル協議会合(High-Level Consultative Stakeholder Meeting)を開催し、アフリカのエネルギー普及のための新政策「ニューディール」をまとめました。また2015年12月には気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において、アフリカ再生可能エネルギーイニシアティブ(AREI)が発表されました。

環境及び気候変動

AfDBグループは、気候変動への対応・緩和の問題に取り組むため、気候変動関連イニシアティブに対する資金提供を2020年までに従来の3倍に当たる50億米ドルに拡大することを発表しました。

運輸

2015年、AfDBグループによる運輸セクター事業を対象とする承認は、総額17億2,000万UAに達しました。残りの1億3,950万UA(8.1%)は特別基金による資金提供です。

運輸セクター向けの承認額は、AfDBグループ全体のインフラ事業向け承認総額30億8,000万UAのうち、最大のシェア(55.9%)を占めています。

給水と公衆衛生

AfDBグループによる介入はRMC諸国の給水・公衆衛生セクターの発展に年間を通じて貢献し、複数の国における持続可能な生活に向けて総額3億9,870万UAが承認されました。

地域統合

地域(多国間)事業を対象とする2015年の承認総額は14億4,000万UAで、2014年の10億8,000万UAと比して34%増でした。地域統合関連の承認額全体のうち、最も多い40.2%が運輸に振り分けられました。続いて多かったのは、クレジットラインや貿易金融といった金融セクター(25.3%)、エネルギーセクター(23.8%)で、複数セクターに渡る事業、農業、社会、通信セクターはこれより小さなシェアとなりました。

民間セクター事業

2015年を通じて、エネルギーその他のインフラ関連投資は、AfDBの民間セクター向け融資の著しい恩恵を受けました。民間セクター事業を対象とするAfDBグループの承認の年間総額は15億6,000万UAで、2014年の15億9,000万UAから1.9%の微減でした。民間セクター対象の承認額15億6,000万UAのうち、最大のシェアを占めたのは金融セクター(42.9%)で、これにエネルギー(22.7%)、運輸事業(19.5%)、農業(10.2%)、その他と続きました。

経済・ガバナンス改革の支援

2015年12月末時点で、ガバナンス関連事業を対象とする承認は、総額7億8,890万UAでした。承認事業のうち2つは、(i)ニジェールの金融改革及び食糧安全保障支援プログラム(PAREFSA I)の2,000万UAと、(ii)マリの緊急事ガバナンス及び経済再建支援プログラム(EGERSP)の1,500万UAです。

スキル・人間開発促進

2015年には総額5億9,590万UAが、さまざまな人間開発・救済事業の支援に承認されました。注目される事業の一つが、エボラ熱の影響を最も受けた西アフリカ3ヵ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)における、エボラ後の回復のための社会的投資基金プロジェクト(PERSIF)への無償資金2,390万UAです。

10ヵ年戦略における重点分野

10ヵ年戦略では、農業、食糧安全保障、ジェンダー・メインストリーミング、脆弱性への対処と対応力(レジリエンス)の構築といった特別分野の支援も重視しています。2015年中のこれらの分野における事業活動を、以下に紹介します。

農業

AfDBグループによる農業セクターを対象とした承認額は、5億1,460万UAに達しました。

ジェンダー

AfDBグループの「ジェンダー戦略2014-2018」の推進は、2015年4月に、85拠点のジェンダーのネットワークが行内に設立されたことで加速しました。これら拠点の支援を目的に、2015年9月・10月には3つの能力育成研修会を開催しました。

脆弱国

ADF理事会は2015年に、脆弱な状況にあるとみなされている16ヵ国の支援に3億6,570万UAを承認しました。

戦略事業の新たな方向性

AfDBグループ第8代総裁のアキンウミ・アデシナは、10ヵ年戦略の推進におけるグループの取り組みを鋭く集中させることを目的に、新たな戦略的事業課題を「High5s(ハイファイブ、5つの最優先分野)」として提示しました。「High5s」とは、「アフリカの電化」「食糧増産」「工業化」「地域統合」「生活の質の向上」です。

これら事業上の最優先分野は持続可能な開発目標(SDG)と密接に関連しており、急速かつ持続可能でインクルーシブな成長を通じたアフリカの人々の生活改善に必要不可欠なものです。

地域別

AfDBグループの事業は、54の域内加盟国とその5つの地域(西アフリカ、南部アフリカ、北アフリカ、中部アフリカ、東アフリカ)すべてを対象としています。しかしながら、事業規模においては地域間で差異があります。AfDBグループによる承認総額の地域分布を見ると、最大シェアの20.8%が南部アフリカを対象とした承認でした。

続いて、東アフリカ(18.3%)、北アフリカ(17.7%)、西アフリカ(10.8%)、中部アフリカ(9.6%)の順です。多国間事業は最大の22.8%を占め、AfDBグループの地域統合という課題における多国間プロジェクト・プログラムの重要性を反映しています。