アフリカ開発銀行では、アフリカが直面する重要な開発課題への対応に焦点を当てたサステナブルボンド枠組を策定し、投資家に対し、貧困撲滅、アフリカの生活改善、SDGs達成に貢献する機会を提供しています。
サステナブルボンドニュースレター
2020年より、グリーンボンドニュースレターとソーシャルボンドニュースレターを統合し、グリーン＆ソーシャルボンドニュースレターを発行しています。
ハイライト
●ソーシャルボンドでユーロ市場への復帰に成功
AfDBは2022年9月に、12億5,000万ユーロの7年物ソーシャル・グローバルベンチマーク債を新たに発行しました。この債券は利率2.25%で、環境・社会・ガバナンス（ESG）投資家が求める高格付けの社会的責任投資に応えるものです。この新発債は23億ユーロを超える需要を集め、需要申告額はAfDBにとってユーロ市場で過去最高となりました。
●先駆的なアフリカのフロンティア通貨建てESG債券
2022年6月、AfDB初となる190億ウガンダシリング（UGX）の2年物「アフリカの食料増産」テーマ型債券（2024年6月償還）を発行しました。これは国際開発金融機関（MDB）が発行する初のアフリカ・フロンティア通貨建てESG債となりました。この債券の調達資金は、当行の5つの戦略的優先分野「High 5s」のうち「アフリカの食料増産」を推進するプロジェクトに融資するよう最大限の努力を尽くします。
●MSCIがAfDBのESG格付を引き上げ
AfDBは総合的なESGパフォーマンスを継続的に向上させています。それが認められ、格付機関MSCIは2021年12月にAfDBのESG格付を「A」から「AA」に引き上げ、その理由として堅固な倫理枠組や強力な金融包摂イニシアティブを挙げました。
●ソブリン・ポートフォリオがグローバルな援助透明性指数で1位を獲得
AfDBのソブリン・ポートフォリオは、「Publish What You Fund」の「援助透明性指数（Aid Transparency Index）2022」において世界の50の開発援助機関の中で歴代最高の98.5点を獲得し、第1位となりました。この指数は、世界の主要な開発援助機関による援助の透明性を独自に測定するものです。AfDBのソブリン・ポートフォリオは2014年以来、最高位の「非常に良好」を維持しており、透明性向上へのコミットメントと、質の高い援助データの提供における著しい進歩を一貫して実証しています。
●世界的な食料危機に際して、アフリカ諸国を支援
2022年5月、AfDBはロシア・ウクライナ紛争に端を発する食料危機への対処を支援するために、15億米ドルの緊急食料生産ファシリティを承認しました。この取り組みは、ウクライナにおける戦争のために生じた食料供給不足を補うために、小麦、トウモロコシ、米、大豆の生産増を助けるものです。この基金はアフリカ大陸での食料不足を巡る懸念の高まりに対処するために、アフリカの2,000万人の農家が食料生産を3,800万トン増やすことを支援し、これにより現地での生産は約30%増加することになります。
